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752 本当にあった怖い名無し sage 2011/07/01(金) 21:21:57.86 ID:eSWHhk4M0
坊主は笑顔のまますっと消えた。
するとすぐにまた女の子と坊主が現れてさっきと同じ事が繰り返された。
動画のリピートのように何度も何度も女の子は坊主に突き落とされ、坊主は嬉しそうに笑う。
俺とAは呆然とそれを見ていた。
金縛りにあっていたわけではないが動けなかった。
あの時の心境を言葉にするのは難しい。ただその光景を見続けた。
何度繰り返されたかわからないが、いつの間にか女の子と坊主は現れなくなった。
俺とAは何もしゃべらずに呆然と立っていたが、「おはようございます。」というBとCの声で我に帰った。
顔を見合わせ、とっくに燃え尽きたタバコの吸殻を捨てて新しいタバコに火をつけた。
何を話していいのかわからず、ただ黙ってタバコを吸った。
そこにSさんがやってきた。
753 本当にあった怖い名無し sage 2011/07/01(金) 21:25:38.32 ID:eSWHhk4M0
Sさん「こんなところで固まっていないで掃除をしてください。」
俺「・・・Sさん。昔ここで何かありました?本当のことを教えてくださいよ。」
Sさん「また何か見たんですか?う~ん、私はわかりませんね。まだここに来て3年ですから。
Oさんなら何か知ってるかもしれませんけど・・・。」
俺とAは食事の後、Oさんに聞いてみることにした。
俺「Oさん。この寺で昔何かありませんでしたか?」
Oさん「井戸で何か見たらしいですね。私はここに来て10年以上になりますが特に何もありませんよ。
・・・ただ一つだけ妙なことがありましたが・・・う~ん、これは話してもいいものかどうか。
まぁ、内緒話ということでお願いします。実は前にも井戸の鉄板が開いてたことがあったんですよ。
私は開けた覚えはないのですが、住職に叱られましてね。でも、またいつの間にか鉄板がどかされているんです。
住職に見つかったらまた叱られますのですぐに閉めていたんですが、ある日見てしまったんですよ。
住職が井戸の鉄板をどかしているのを。声をかけても無視されてしまいましてね。異様な雰囲気でしたよ。
それからしばらく井戸の鉄板がどかされることはなかったんですが、Sが来てからまた何回かどかされてたことがありましたね。
まぁ私が見つけたらすぐに閉めていたんでSは気がつかなかったと思いますが。」
755 本当にあった怖い名無し sage 2011/07/01(金) 21:28:21.71 ID:eSWHhk4M0
A「井戸で何か見ませんでした?」
Oさん「何も見ていませんね。私は霊感がないのか生まれて以来一度も幽霊を見たことがないんですよ。」
俺「住職には鉄板をどかしたことについて聞いたんですか?」
Oさん「いや~、聞けませんでしたね。住職が何を意図してそのようなことをしているのか知りませんが・・・。」