洒落怖
新聞配達

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ぼちぼち各棟の部屋の明かりも点きだした。
時計を見たら6時を超えていた。
いつもなら配り終えてる時間だ。
急いで残りの棟を配り終えた。

803 長いよ sage 2011/06/18(土) 10:40:02.87 ID:i1Y3cu+w0
夜が明けて冷静になって考えてみたら
あれは得体の知れないものじゃなくて普通の人間が
レインコートを頭まで覆い被っていただけで
俺を驚かしてやっただけなのかもしれない
あ~~404の郵便物グシャグシャにしてしまったよ~
新聞屋にあとでどやされるな・・・(授業中だろうが携帯に直接かけてくる)
さっきの恐怖よりもこっちの方で気が滅入ってしまった
ところがどっこい電話がかかってこなかったのだ
404の住人チクらなかったんだな良かった…

家に帰ると母が
「今朝ここの団地の人が自転車で運転中、車にはねられて死んだぞ」と教えてくれた
「すぐ近所だ近所」
「お前が配達中にパトカーと救急車が来たと思うのだが知らないか?」
「その人物は新聞配達員だがお前ではない」
そうか!あのサイレンはこれだったのか?

819 長いよ 連投規制かかってた^^; sage 2011/06/18(土) 11:41:51.71 ID:i1Y3cu+w0
次の日。昨日の今日だけに、例の棟は一番最後に配ることにした。
配る時にも、階段の電気をちゃんとつけて
4階まで上り、406の前に差しかかったときに、
404のドアに何か貼られてるのが見えた。近づいてみると・・・
| 忌 |
| 中 |
404の住人の誰かが死んでたのだ!
「死んでそれどころじゃなかったから、
 〒郵便物がクシャクシャになった事をチクらなかったのか・・・」
しかし、俺はそこで疑問に思った。

「もしや昨日事故で死んだのってこの部屋の人?」
「そういえば昨日の変な奴の歩き方は、まるで自転車をこいでる様だった!」
「あれは、この部屋の人の亡霊だったのか!?」
「俺はこの目で亡霊を見ただ!!!」
途端に何者かが近くにいるような気がして左右を振り向いたが、誰もいなかった。
俺はドアに向かって手を合わせた( _ 人 _ )
そして401を配り、3階へ降りようとしたとき、「んっき?」何か違和感を感じた。
3階へ降り、302の部屋の前に行こうと通路の向こうを見ると
なんと、奴が6号室側の階段へ消えるのが見えた!
つけていたはずの電気も消えていた。違和感の正体はこれだったのだ!
もし奴が生きている人間なら、
これから階段を利用しようとしてるのに、電気を消すはずがない。

奴はやはり404の新聞配達員の亡霊だったのかもしれない。
俺がもう6号室側の階段を使わないから
拝んでくれたお礼に、代わりに消してくれたのか?
これを最後に奴の姿を見ることはなかった。

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