洒落怖
導かれる

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友人から聞いた話。

友人とその友達の二人で、レンタカーで旅行した。
その日は雨で視界が悪かった。夜になりホテルに行こうとした時には、霧も出て少し先もよく見えない状態だった。
車はナビがついていたので、ホテルの電話番号を入れ、ルート案内を使った。
慣れない土地と悪天候でどこを走っているのかよく分からないから、とにかくナビに従って進んだ。
すると、ホテルではないところについてしまった。場所は神社だった。
小さな神社で、狛犬が両側にいて、たくさんの鳥居が神社の中に向かって並んでいたらしい。

鳥居の先がどうなっているかは目視できなかった。
仕方なくもう一度セットし、それに沿って進むと、またホテルではないところについてしまった。
また、神社だった。
(明らかにさっきと同じ神社だな)と友人は思ったらしいが、言葉に出すのがこわくて、黙っていた。
二人とも無言のままナビをセットし直すと、さっきとは違うルートが出てくる。
ルートに沿って進むと、また神社についてしまった。
「ねえ、ここさっきも来たよね?」勇気を振り絞って言うと、同乗者も頷いていたそうだ。
結局ナビは諦め、直接ホテルに電話して、ホテルまでの道を聞いたらしい。
その道は、ナビが示していたのとは全く違うものだった。
その後は二人とも無事、ホテルにつけたそうだ。

「何かにみちびかれてたのかな?」と友人は言っていた。

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