洒落怖
陸鯨

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157 後編byスケキヨ ◆XJhZIZhIRc sage 2011/12/19(月) 01:35:45.37 ID:D4j0PD7y0
[7/9]社の中の物をまた探り始めた。
周囲で気配がし、悪寒がする。
社の後ろに身を隠して顔をのぞかせている何か。
人間の幼女のようで、こちらを見上げている。
目の無い眼底は大きい穴だ。
口に歯は無く、白い髭のようなものが伸びている。
手に指はなく、円い何かに見える。
[8/9]A「C、急げ!」
B「スケキヨ、ガンバレ!」
赤木家の辺りまで戻ってこれたが
もう、辺りは真っ暗。
そこへCの父がワゴン車でやって来た。
C父「探したぞ。早く乗れ!」
村の公民館へ行き、ホースの水で洗浄された。
[9/9]塩をまかれ、酒をふりかけられた。
毛布にくるまれ、公民館の中へ連行。
色々聞かれたが、また耳鳴りがして解からない。
その間に、Cが苦しみだした。
Cが陸に上がった魚のごとく跳ね続ける。
骨の折れる音が続くまで、Cは跳ね続けた。

160 後日談的なbyスケキヨ ◆XJhZIZhIRc sage 2011/12/19(月) 01:54:01.70 ID:D4j0PD7y0
[1/9]Cは全身骨折で手遅れとジジババに宣告された。
実害の出ていないA、B、私はAの父と一緒に
ある除霊師の家に向かった。
Bと私の家族は公民館に呼ばれてないし、不安で号泣。
石碑の家紋=社の管理者で
問題が起これば、車さんという家に頼むそうだ。
車さん宅はふっつーの民家だったので拍子抜けした。
[2/9]
車「御三人さん、何見たの?」
A「黒いマフラーと、ミイラの干物」
B「俺はマフラーだけ」
私「黒いマフラーと、、、」
車「正直に言いなさい。怒らないから」
私「、、、変な女の子」
車「あら、そう。A君とB君は大丈夫よ」

[3/9]車「スケキヨさん、困ったことになったわね」
私「あー、耳鳴り以外は普通です」
車さんはアレの正体を説明してくれた。
アレは「陸鯨(リクケイ)」。地域によって「髭子」。
昔は雄を見ると縁起が良い。雌だと悪い。
そういった吉兆に関係する妖怪だったらしい。
A「件みたいなのですか?」

163 後日談的なbyスケキヨ ◆XJhZIZhIRc sage 2011/12/19(月) 02:08:08.25 ID:D4j0PD7y0
[4/9]車「まあ、、、でも、火は弱点」
B「縁起物を燃やしたらバチが当たりませんか?」
車「Z村に恨みのある人が村の外れでやったのよ」
誰かが陸鯨を燃やしたことで村に不運が続く。
そこで、Z村は犯人を突き止めて住まわせた。
犯人の末裔が赤木家だったのだ。
車「黒いマフラーにみえたのは赤木家に生まれた娘の毛束」
[5/9]私「何故に毛束なんですか?」
車「自分達が祟られないための供物かもね」
私「除霊すれば陸鯨も成仏?出来るんですね」
車「家も社も朽ちてしまえば、全て終わるはず」
A「G、HとCはいとこで、F美は赤木家の遠縁です」
車「C君は他人をまきこんだ甲斐があったでしょ?」
C君はあの社を調べるために他人を使っていた。
[6/9]陸鯨を見るのはそれを燃やした赤木家の血のせい。
F美ちゃんは赤木家の血が少し混じってたらしい。
私「Xさんが巻き込まれたのは?」
車「F美ちゃんとヤったんじゃない?」
ケロリと言う車さん。
A「スケキヨ。村来る前に御前家が燃えて火傷したんだろ?」
私「そんなことで、見えちゃうか?」

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