この怖い話は約 3 分で読めます。
子供のころの体験をひとつ
俺は小学生のころよく怖い夢を見てたんだけど、小さいころ寝る前に親父が怖い話をよくしてくれた影響もあったのかもしれない。
そんな夢の中でとりわけ恐ろしく今でもはっきりと覚えている夢がある。
夢の始まりはいつも決まっている。季節は夏で時間帯はおそらく夜中の23時くらいだと思う。
夢の中の俺は寝るために部屋の雨戸を全部閉めるんだけど、この雨戸を閉めるという作業が俺は大嫌いだった。
雨戸を閉めるためには窓ガラスと網戸を、片側に全部寄せて雨戸を引っ張りだす必要がある。
そのため外の闇と対峙しなくてはならず、闇の中で何者かがこちらをじっと伺っている気がして俺はとても怖かった。
俺の部屋には窓が二つあった。庭に面した南向きの大きな窓と西向きの小窓。
南向きの窓はまだよかったんだけど、西向きの窓の雨戸を閉めるのが何より嫌だった。
西向きの窓を開けると、手を伸ばせば届くくらいの距離にブロック塀があるんだけど、その向こう側には雑木林が広がっていて、
真っ暗な雑木林の中で何者かがこちらをじっと伺っているようで怖かった。
587 586 sage New! 2012/01/09(月) 03:25:58.46 ID:IHwU3rvk0
で、夢の話に戻るけど、夢の中でもやっぱりこの西向きの小窓の雨戸を閉めるとき俺は怖がっていた。
そして、この西向きの小窓の雨戸を閉めるときいつもそれは起きた。
俺は雨戸を閉めるため片側に窓ガラスと網戸を全部寄せて雨戸を引っ張り出そうとする。
そのとき雑木林の暗闇の中に何者かの気配を感じる。
恐怖で鳥肌が立つ。俺は恐る恐る雑木林の方に目を向ける。暗闇の中にはっきりと見える人影。
その正体はスーツ姿の3頭身くらいの小柄なおじさん。そのおじさんがじっとこっちを見ている。
そして目が合った瞬間、そのおじさんがなぜかもう目の前のブロック塀のところまで迫っている。
俺は恐怖で速攻で雨戸を閉めようとする。
しかし、締め切れなかった雨戸の隙間から、ものすごい勢いでおじさんの腕が部屋の中に飛び込んできて俺の胸倉をつかまえようとする。
俺は恐怖で叫び声を上げようとするが声が出ない。
そしていつもここでシーンが変わる。
気づくと俺は片側二車線くらいの広い砂利道の真ん中に立っているんだ。
道の両脇には森が広がっていて、季節が夏なのか蝉の声が聞こえる。
お礼外には誰もいない。道はずっと向こうまで続いていている。
俺は道の真ん中を歩き始めるところで夢の記憶は終わる。
ここまでが、子供のころ頻繁に見ていた夢の中でも一番怖かった夢の話なんだが、
これだけだと単に子供のころに見た怖い夢というだけで終わってしまう。
しかしこの後、俺は一生忘れることの出来ない恐怖の体験をすることになる。
588 586 sage New! 2012/01/09(月) 03:26:16.30 ID:IHwU3rvk0
今度は俺の小学生5、6年生くらいの実生活の話。