洒落怖
仏壇守(ぶつだんもり)

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36 28 sage 2010/01/31(日) 00:16:50 ID:fXy0MD5bi

「死ぬわけじゃなし、か」
 島崎が部屋を出た後で伊藤はそう呟き、リモコンを手に取った。
 高原の死を写した画面が再生される。
 倒れた高原に駆け寄って跪く社員達と反対に、黒い人型がゆっくりと背筋を伸ばした。
 そしてやはりゆっくりと周囲を見回し、来た時と同じように部屋を出て行った。
「事の張本人が無事で済む訳ないだろ?せいぜい周りに迷惑をかけないように、誰もいない営業所に飛ばすわけさ。ひどい会社だぜ、まったく」
 そう言いながら伊藤は陰険な笑みを浮かべキキキと呟いた。

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