洒落怖
拾ったモノ

この怖い話は約 2 分で読めます。

「えっ!?」

驚いて振り返ると、住職さんはにやっとして続けた。

「落し物を簡単に拾ってはいけないよ。昔から憑き物(厄)を落とすには
わざと何かを落とすんだ。それはお金だったり宝石だったり様々だがね。
それらと一緒に憑き物(厄)を落とし、拾った者を身代わりにする。
まぁ、変なのは憑いてないみたいだけど、厄を背負ってるみたいだから
あと一年は注意しておきなさい」

住職さんはそういって寺の奥に引っ込んでいった。
正直それまでは幽霊とか信じていなかっのだが、
ちょっとだけ信じても良いのかなと思った体験だった。

そういえば、昨日職場の近くにダイヤの指輪が落ちていた。
誰でも分かりやすいところに置いておいたから、
落とし主が気づいていると良いけど。

この怖い話にコメントする

拾ったモノ