洒落怖
視線

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523 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/07(月) 14:09:36.49 ID:4ShXvr0cO
辿り着いたのはいいものの、目的の物は体験はおろか見る事も出来れず、半分がっかり半分安心し、道を引き返し戻りました。
自宅に戻り、体験出来なかったが心霊スポットに行った事で少しは皆と仲間になれたかなと、少し嬉しく思いながら、帰りに寄ったコンビニで買った弁当を温めていると、後ろから視線を感じました。
僕は「そんな噂知らない、着いてくるなんて聞いてない」そう考えながら震え、立ち尽くしていました。
3分程経った時、電子レンジの音が鳴りビクッとなった瞬間、視線が無くなり、ゆっくり後ろを振り返りましたが何もいませんでした。
少し安堵しましたが、着いてきたなら、どうにかしないとと思いあらゆるサイトを見て様々な方法を試しました。
盛り塩をしたり、日本酒を撒いたり、お経を読んだりし、しばらく様子を見ていましたがそれからは視線等はありませんでした。
効いたんだなと思い、やはり僕に心霊スポットなど行くべきではないという事なんだなと思い、前の生活に戻りました。

524 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/07(月) 14:10:51.72 ID:4ShXvr0cO
前の生活に戻り、10日位経ったある日、いつも通りコンビニに弁当を買いに行った帰り道でした。
いきなり背筋がゾクッとし悪寒が走ったと思いました。
後ろに何か気配を感じましたが、どこかのサイト気付かないフリもいいと見たのを思い出し、なるべく自然に帰ろうとしていましたが、やはりそんな冷静には出来ず、震えながらも、盛り塩をしてある自宅へ早く戻ろうとしました。
気配は一向に無くならず、何かをしてくる様子も無い、それが余計に怖く何が起こるかも予測出来ず、ただただ震えながら歩くだけでした。
すると、後ろから声が聞こえてきました、すると気配が消え後ろを振り返るとさっきコンビニの店員さんでした、お釣りを忘れたようで、走って持ってきてくれたようでした。
僕は安堵し軽く会釈し、お釣りを受け取りましたが、ここで一人になるとまた何かが来るかもと思い、一人で危ないと理由をつけ二人でコンビニに戻り、コンビニからタクシーを呼んで自宅へ戻りました。

525 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/07(月) 14:12:07.07 ID:4ShXvr0cO
それからは毎日家にいても外から覗かれるような視線を感じるようになりました、ですが良くはわかりませんが盛り塩のおかげか家の中にはいないように感じました。
何かをされるわけではなく、ただ見られるだけというのは考える以上に精神的に追い込まれ、自殺未遂を引き起こしました。
ですが、死に切れずまた自宅に戻り視線に苦しまされ、また手首を切り病院に運ばれるという病院を行き来する生活になりました。
引越しもしても視線が無くなるわけでは無く、毎日絶望感に満たされた生活で心身共に限界が来ていた時でした。
もし見てしまったらの恐さがある為、余り出歩く事は避けていましたが、お腹は空きます、いつも行くコンビニで買い込みをしていた時にあの時の女性店員に話しかけられました、送ってくれた事を感謝し気にしていたようで、ご飯に誘われました。
久しぶりに人とまともに接したから話せるか心配だったが、一人になるよりマシなので了承して夜ご飯を頂くようにした、引きこもりというのも何となくわかってくれていたのか、実家だという事もあり家へ招いてくれました
久しぶりの人の優しさが暖かく、今までの絶望感が少し減った気がしました、もう少し何か頑張ってみようと思いました。

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