この怖い話は約 3 分で読めます。
250 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/03(木) 00:42:52.07 ID:AQtdB1Ce0
今日、大学の廊下でいきなり周囲が見知らぬ白い床になった。
大パニックになって、ロッジみたいな建物が見える方へ走った。
こういうスレでは、危険が無い限り最初の地点を動かないのが鉄則と言われている。
理屈ではわかってたが、俺はもう怖気がするほど怖くて駆け始めてしまった。
そのとき、小さな木造家屋にピントが絞られていた俺の視野のすぐ外から白人の爺さんに日本語で声をかけられた。
爺と言っても、前の方がパゲててヒゲも白くなってきてるだけで還暦を迎えてない感じだった。
あれが時空のおっさんだったのか?
俺はその爺に、反射的にフルネームと大学名と学年とレオパレスの住所を言った。
ふと気づけば、爺は120cmぐらいの軽そうな棒を持っていた。棒の先にはマジックが埋め込んであるのか、白い路面に表のようなものを書いてた。
爺は白い路面に長方形を描くと、その枠内に俺の良く知ってるフォトン・ヨーギニーの「守り符」が浮き出た。
あッと思う間に、大学の廊下の窓のすぐ外に俺は立っていた。
女子の3人連れが「キャーーー!!」と叫んで走っていく。他の学生たちも遠巻きに俺を囲み始める。
見知らぬ怪空間には、30秒も滞在してなかったはずだ。
でも大学では、俺の消失から一時間半以上が経過していた(次の休み時間になってた)。
こういうのは、エレベーターとか然るべき境目を通じて迷い込むものだとばかり思っていた。
しかし現実は、足を踏み出したタイミングですらない瞬間に転移してしまう。
今なんとなく書いてて、上の三行が6文字目で句読点つくのは何の偶然だろう。
自分でもわけがわかりませんが、時空のおっさんに該当することだけは確かです。
さっきまで居酒屋やカラオケで独演会とか厄落とししてましたけど、まだ昨日が終わったような感じがしてません。
251 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/03(木) 00:58:35.54 ID:AQtdB1Ce0
白い床についてですが、あんまり広くなかったです。
長方形で、タテヨコは100mちょい・50mちょいって感じでした。
木々の種類は知りませんが、けっこう青々してて普通の林みたいな感じです。
気候も今時分だったように思います。空間の光源はわかりませんが、普通に雲と太陽一個があったと思います。
遠くにズングリムックリな形をした山のようなものが見えてました。
爺の日本語は決して流暢ではなく、「きみ、どないしたのか」の一言からも大学の英語講師の外人程度だと思った。
それでも、外人の中ではだいぶ教養があるか日本びいきかってところだな。
ただちょっと恐ろしいことがあるんだが、表の近くに数字やイニシャルのようなものがあった。
その他にも$の字が見えてた。考えすぎかもしれんけど、人間の寿命やお金が関係してる(汗)?
もちろん、それらの他にも暗号か呪文みたいな感じで英語や数字が続いてた。