この怖い話は約 3 分で読めます。
◆メンバー・Nさん(40歳代)
「A」のトラブル対応中に健康を崩しプロジェクトから離脱。以後は何の厄災もなく今も普通に仕事をしている。
◆メンバー・Oさん(30歳代)
同上
I、J、K、L、Mさんはちょっとずつ時期をずらしながら同じ座席に座っていた共通点がある。ちょっと怖い。
その席に座っていない他のメンバーはどうにか無事でいる。
現在その席はただの物入れになっている。
(4/9につづく)
269 プロジェクトA(4/9) sage 2008/12/11(木) 23:23:11 ID:5kxjWlNa0
◇R社(お客さま)
◇責任者Pさん(50歳代):特に問題なし。今も元気にうちの会社とお付き合い頂いている。
◇担当者Qさん、Sさん(40歳代):同上
◇担当者Tさん(当時30歳代)
2006年6月下旬、新幹線の車内で心臓発作により急逝。
もともと心臓疾患はなく業務中の急逝でかつ過労気味だったため労災扱い。
ご遺族との裁判にまでは至らなかったが、R社では大変な騒ぎになった。
◇担当者Uさん(当時50歳代)
2006年秋、がんで亡くなった。
Kさんが亡くなり、数週間後にMさんが死にかけ、その数週間後にTさんが亡くなった。
KさんとTさんの葬儀には私も参列した。
まだ若いお二人との別れ・・・葬儀場はもう、なんとも言えない空気だった。
最近行われたLさんの葬儀も悲痛だった。
若い人の葬儀は、本当にきついですね。
(5/9につづく)
270 プロジェクトA(5/9) sage 2008/12/11(木) 23:23:57 ID:5kxjWlNa0
「A」の頃からずっと、R社の事務所では、毎晩遅くまで事務や営業の社員の方々が残業していた。
しかしKさんTさんの不幸があり、Uさんが病床で亡くなる頃、R社で夜に残業する人はいなくなっていた。
2006年初秋の頃だ。
夕暮れに用事があって18:30頃にR社に行ってみると施錠され真っ暗で誰もいない。おかしいな。だいたいいつも21:00頃までは誰かしら残ってるのに・・・
そんな風に、R社の社員が誰も残業しない状態がしばらく続いた。
ある日「皆さん最近は早くお帰りなのですね」と、R社の数名に事情を聞いた。
皆、口を揃えて
「出るの」
と、そっと小さな声で答えてくれた。
おばけが怖くて夜に誰も残らなくなったらしい。
毎晩ではないが、20:00頃になると30cmほどの妖精のような「小さなおじさん」が事務所内を駆け回り始める。
また玄関近くの観葉植物の陰から2mを越す「大きなおじさん」が佇んでじっとこっちを見ていることが頻繁にあるらしかった。
彼らは”駆け回るだけ””そこにいるだけ”で、おどかしたり話しかけたり危害を加えては来ない。が、気持ちのいいものではない。
大小の”おじさん”たちの顔には、誰も特に見覚えは無いとのこと。
しかし「見覚え無しという事にしているだけで実は…」という話のように思えた。
“おじさん”などという言い方をしているのは、知っている顔だからなのだろう。私はもうそれ以上聞かなかった。