洒落怖
開かずの間

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大いに飲んで酔い潰れたCさんは俺んちに泊まって・・・ま、本題じゃないから(略)

(続く)

332 本当にあった怖い名無し sage 2008/07/26(土) 17:43:36 ID:LABl0Yhs0
開かずの間(4/6)

翌日、昼頃まで寝て爽やかな目覚めのCさん他一同、現地到着。
Cさんが廊下を行ったり来たりしながら「何も感じないよ」「全然平気」
一同「あのドアの前に行ってみてよ」 Cさん「いや~、何もないよココw」
期待外れの俺達。同時に、わざわざ来てくれたC子さんに申し訳ない。
ここで誰かが「窓側に回って中を覗けばいいやんか!」と言い出した。
「そやな!」 みんなあっさりと賛成。(何故、今まで誰も思いつかなかったのだろうw)
同時に「Cさんの霊感敗れたり~」を期待していたのかもしれない。
後輩Aだけは「何かあったらどうするんですか~(涙)」「それに北側は危ないですよぉ・・・」
そういや北側の窓の外は、ちょっとした切り立った崖になっている。
「A!おまえが登って行けや、コラ!!」
先輩後輩の上下関係は絶対なのだ。

(続く)

333 本当にあった怖い名無し sage 2008/07/26(土) 17:45:20 ID:LABl0Yhs0
開かずの間(5/6)

安全な場所で見守る我々の期待に応え、Aは北側奥の部屋の窓際への単独登頂に成功した。
一同「どうや!何が見える?」
A「・・・・」 一同「はっきり言わんか!ボケェー!」 Aは唇に人差し指を当てて「シーッ」の合図。
ちょっと不安と期待が入り混じる。「早く戻って来い、コラ!」
A無事に帰還。もの凄く暗い顔・・・次の瞬間大笑いしだした。
「うむむ~狂ったか・・・」と誰もが思った。
やはり我々は取り返しのつかないことをやってしまったのかと。

(続く・・・真相が明らかに!)

334 本当にあった怖い名無し sage 2008/07/26(土) 17:46:15 ID:LABl0Yhs0
開かずの間(6/6)

落ち着きを取り戻したAが静かに語りだした。
手前の部屋と開かずの間の壁が取り払われて、広いひと部屋となっていた。
中では例の大家さんの関係者が、大画面TVでエロビデオを見ながら真っ裸でシコシコ中。
夜中に聞こえる苦しそうなうめき声は、このおっさんのイキ声とエロビデオの音声。
カタカタ振動は、その激しいシゴキによるものであろう。
一同唖然・・・
その後我々が知った真相は、大家が関係者用に壁をぶち抜いて広いひと部屋にしてあげたこと。
関係者さんは、今のニートの先駆けみたいな人であまり部屋から出ず、顔を会わせる人もなく
ことの真相を知る人が少なくなり「開かずの間」伝説となったようです。

まあ、長々と書きましたが、我々が得た最大の成果は
Cさんの霊感の確かさが証明されたことと、Cさんと飲み友達になれたことです。

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