短くて怖い話
バイバイ
この怖い話は約 2 分で読めます。
5年くらい前の実体験。
友人に電話した時の話です(互いに携帯)。
数コールの後に繋がったのですが、最初の数秒間は幾ら話しかけても応答なし(砂嵐のようなノイズが小さく聞えるだけ)。
「あれ?」と思い一旦切ろうとしたらやっと友人の声が聞こえてきました。
しかし電波が悪いのか確かに相手が喋ってるのは分かるんですが、
ノイズと声割れが酷くて辛うじて友人の声ということは分かるものの何を言っているかまでは聞き取れない状況。
それでは埒が明かないので「一旦切るよ?バイバイ!」って言ったら、
「バイ、バイ」
とやけにはっきりとした声(この時だけはノイズが一切なかった)が返ってきて電話は切れました。
それは友人(男)の声ではない妙に高い声(女性のものというかは、機械的な無機質な声)でした。
ちなみにその数分後にもう一度掛けたら今度は正常に接続。
「さっき何処いた?全然聞こえなかったんだけど」と聞いたら
「いや、お前こそ何処いるの?声、全然聞き取れなかったよ」だ、そうです。
また「バイバイ」などとは一切言ってなく「電話はそっちから切れた」とのこと。
お互い、先程の電話時と場所は移動していなかったらしいので電波の問題も無し。
あの声は何だったんだろう……。