この怖い話は約 3 分で読めます。
ついていくと、新しくできた神社の、鳥居の前。そこに、黒いモヤモヤがあった。
例えるなら、異世界との境目。まさにそんな感じだった。いわゆる鬼門というやつかもしれない。
とにかく悪い感じしかしなかった。背筋が凍るような空気、禍々しさ。
おきつね様はいつの間にか消えていた。私は怖くなって家に逃げた。
312 本当にあった怖い名無し 2012/07/02(月) 20:59:15.94 ID:iS48t9LM0
それから、最初の異変が起こった。
親友の女の子(仮にY子とする)の父親が浮気をして、Y子の家が家庭崩壊しかけたんだ。
発覚したのはY子の家に遊びに行ったとき。突然Y子の父親を問い詰める母親の叫び声が響き渡った。
相手はY子とも仲の良い近所のお姉ちゃん。とても気さくで優しいその人の名を、母親は狂ったように叫んでいた。
Y子が一瞬硬直して、私のほうを向いて、いつもと変わらず明るく気丈に振舞おうとしたんだろうね。
実に、3年ぶりだったと思う。中学の時以来全く見えなかったオーラが、その時はっきりと見えたんだ。
……真っ黒だったんだ。しかも、かなり幅が広い。15cmくらいはあったと思う。
そして彼女の頭から、白いハッキリとしたモヤモヤが、彼女の頭一個分くらいの大きさになって飛び出している。
直感的に、これはマズイと思った。でも、どうすることもできなかった。
そして、一つ引っかかることがあった。おきつね様の行動。
まさかと思い、その日の夜Y子の家へと足を運ぶと……やはり、例の鬼門がそこにあった。
しかも、黒さが増し、大きくなっている。まるで私を、Y子の家を飲み込もうとしているようだった。
このままではまずいと重い、私は覚えていた般若心経を必死で唱えた。
しかし、鬼門は小さくなるどころか、どんどん勢いを増し、気付けば、自分が飲み込まれそうになっていた。
……あ、だめだ。
そう思った瞬間、おきつね様の気配を感じた気がする。
気がついた時には鬼門は消え、いつも通りのY子の家がそこにあった。
313 本当にあった怖い名無し 2012/07/02(月) 21:19:33.09 ID:iS48t9LM0
結論から言うと、Y子は今死んではいないし、家庭崩壊もギリギリ免れた。
そのときはそれで一件落着。…ただ、どす黒いオーラと頭の白いモヤモヤは、今も消えてない。
Y子の家の前の鬼門を見たあの日以来、おきつね様の気配を全く感じなくなった。
その後は、色んなことが立て続けに起こりすぎてよく覚えていないものもある。
ちょっと箇条書き。
・私の住む集落には個人営業の大きなホテルがあるのだけど、そのホテルのオーナーが4ヶ月前に自殺。
→この後、鬼門が現れると傍に必ずオーナーが立っている(もちろん死んでいる)。
・2ヶ月前に空いていた土地に引っ越してきた若い夫婦が、来て間もなく離婚。
原因は嫁の浮気。子供も嫁に引き取られ、残った夫は人格障害を発症。外に出ないようになる。
・母親がこの夫の世話のために引っ越して来るも、母親はつい1週間前に急死。
→この土地は神社2つに挟まれている。
神主、救済業として腐敗
表向きは神道系か?裏では何か?
そういや神道十三派の者かな?
邪教は早く消えろ