洒落怖
最後の言葉

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102 本当にあった怖い名無し sage 2014/03/01(土) 02:08:07.65 ID:ju4n8hZ30
それは小さな記事で無理心中事件があったと書かれていた。
痴情のもつれで男が女を滅多刺しで殺してから遺書を残して自分も死んだのだ。
場所はマンションの二階、大まかな住所で鏡夜の家の近くだとわかった。
死亡推定時刻は私たちが流星群を見ていた時だった。
新聞に載っていた被害者の写真は白いスーツを着ていた。
もし、私や鏡夜が見たあの赤い服のが血で染まった白いスーツの女の人だったら、そう思うと悲しくなった。

福耳の先生は言った。
「遺体発見時刻は見たか」

記事にある遺体発見時刻は4時頃だった。

103 本当にあった怖い名無し sage 2014/03/01(土) 02:10:27.24 ID:ju4n8hZ30
「君が夢で見た白いスーツの女の人は最後になんて言ったんだろうね」

この事件を知った私は鏡夜の家まで行って夢の話をした。
そして福耳の先生に言われたことも話した。
すると鏡夜は今朝起きたら首の痣は無くなっていた、と言った。
「でもなんでその福耳の先生は僕らが見ていたものが事件の被害者だと気がついたんだろうね」
そう言った鏡夜が赤い服の女がいたマンションまで行ってみようと言うので見に行った。
マンションの二階にはブルーシートと黄色いテープが蛍光灯に照らされていた。

私はなんとなく白いスーツの女の人に言われた言葉を思い出していた。

「わたしをみつけて」だ。

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