洒落怖
感情のあるこけし

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426 風林 2006/04/06(木) 00:47:47 ID:rDkRGvpn0
僕「っっっっ!!」

僕は急いでそのこけしをとり、窓から投げ捨てた。

僕「はぁはぁ。なんなんだ!?」

すると、何かの音がする。

「コツッ コツッ」

寒気がする。

「コツッ コツッ」

もしかして・・・

「コツッ コツッ コツッ。」

部屋の前で止まった。

「コンコン」 ノックだ。

僕「お母さん?それともお父さん?」
返事がない。僕もそんなはずないとわかっていた。しかし、そう、思いたかった。
「コンコン」 まただ。

確かめよう、そう決心した。
ドアを開けた。
・・・・誰もいない。
ドアを閉めようとした。何かが挟まった。

427 風林 2006/04/06(木) 00:48:27 ID:rDkRGvpn0
上を見た。・・・・・何もない。

下を見た。・・・・・一体のこけしが挟まっていた。

絶句した。思わずこけしを蹴った。すると小さな声で

「ひどい」

と聞こえた。
部屋の鍵を閉め、ベットでガクガクふるえながら恐怖で泣いていた。
そこで気づいた。
窓があいている。
閉めようと思ったとき、丸い何かがとんできた。
びっくりしたが、気にせず窓を閉めた。

僕「よし、これで・・・っっ!」

丸い物に目を寄せるとそれはこけしの顔だった。
僕は動けなかった。こけしの顔はこっちを見て、

「許さない!許さない!許さない!!!」

そして気づくと病院にいた。どうやら精神病院らしい。
僕はあれから半狂乱になり、親が駆けつけ止めてくれたみたいだ。

428 風林 2006/04/06(木) 00:49:04 ID:rDkRGvpn0
父「気がついたか!びっくりしたぞ。部屋の中で叫んでるんだから!
  とりあえずここで3日間ゆっくりしとけ。夏休みだしな。」
僕は急にここで過ごせって言われびっくりしたが、正直一人で部屋に居れる気がない。
こけしはどうなったんだろう?と思い父に尋ねた。
僕「父さん、こけしどうしたの?」
父「あぁ、あれは捨てたよ。お前も不気味がってたし。」
僕「よかったぁ。」

しかし僕は忘れていた。あのとき投げ捨てたのに戻ってきたのを・・・

そして、親は帰り、病院の先生の話を適当に聞き、すっかり安心していた。

ポケットがふくらんでいる。

なんだ?と思った。服は昨日のとは違う服だ。
つかんでみる。丸い。
ものすごい寒気がおそった。
おそるおそるだして見る。
あのこけしの頭だった。

恐怖もあったがなぜ?という気持ちもあった。
戸惑っている僕の顔を見てこけしは不気味に笑いこういった。

「ながさないよ」

以上!

429 風林 2006/04/06(木) 00:49:57 ID:rDkRGvpn0
長文ゴメン、、、

430 本当にあった怖い名無し sage 2006/04/06(木) 00:51:57 ID:uWICbRq0O
>>429
ながさないよ、は逃がさないよ、でしょうか?
揚げ足取ってすいません。
そこそこ楽しめました。

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