短くて怖い話
昔話の地
この怖い話は約 2 分で読めます。
小学3、4年生のときの話しだけど近所に結構立派な寺があったんだよ。
そこは、棺桶担いで門をくぐったら急に棺桶が軽くなって中を見たら死体が消えていた、仕方無く死体無しで葬式をして門を出たら今度は急に重くなって死体が戻ってたって昔話があるんだよ。
それで3、4年生だかのときにその寺にクラスで社会科見学に行くことになったんだ。
その昔話は地元でも有名らしくて友達とか皆、門を通らず脇を抜けたりして寺の敷地に入ってくのね。
でもおれは知らなかったから何も考えずに敷居をポーンってジャンプして乗り越えようとしたの、
そしたら敷居の真上に来たところで体が胴上げされたみたいにブワッて一瞬浮いた。
ほんとに何かに持ち上げられたような感じだったのを今でも覚えてる。
それで今の何だったんだろうなぁって思って呆然としてたら近くで見てた担任の先生と友達が「今浮いてなかった?」って笑いながら聞いてきた。
おれは自分でも信じられなかったから「え?そう?」とか適当に誤魔化してたけど気のせいじゃなかったことにびっくりしたよ。
あんまり怖い話じゃないかもしれないけど後でこの寺の昔話知って、もしかしらおれも消えていたかもしれないと思ったら超怖くなったわ(笑)