洒落怖
常連客

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俺はその日学校を休み、仕事をサボった。
そして次の日辞める旨を店長に伝えたのだった。

「○藤くんどうにか続けてくれないか。
 今新しい子もいなくて…、ああ給料を上乗せしてもいいから」
「いえ、もう決めたんで…。
 申し訳ないですけど、俺…もういけません…」
「そこを頼むよ、いや私としてもね………・・・・・・」
いやに食い下がる店長をどうにか押し留め、俺は店から去った。
あれからしばらくし、いつの間にか店は貸し店舗として出されていた。
周りの客からも残念だという声が聞こえたが…俺はなんとなくわかっている。
あれがいるのだ今も…。
近くに住んでいた店長も、きっと知っていたんだろう。
あれ以来見ない店長はどうなったのかもうわからないが、あの場所にはもう近寄らない…
今もそこに近づくと、頬に何かが触るような気がして…

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