洒落怖
ついてくる

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どこまで追いかけてくるのか、どこまで逃げればいいのかはわからなかったが、家に付けば何とかなると思った。
まだ外が少し明るいのがせめてもの救いだった。

そしてとうとう家の前まで来たが、足音はまだついてきていた。
ドアを開けて中に入り、急いでドアと鍵を閉めた。

179 本当にあった怖い名無し sage New! 2014/01/06(月) 22:46:25.79 ID:YZcqdkNn0
玄関で中学生の兄貴が「お帰り。なに、泣いてんの?」なんてヘラヘラ笑っていた。
俺は鍵を閉めたそのままの勢いで兄貴に飛びついた。
玄関の外ではもう音はしておらず、安心して声を出して泣いた。
兄貴は「いじめられたのか?」と心配した様子で俺を抱いたまま話しかけてきた。

その後家族みんなが出てきて何があったのか聞かれ、俺は何があったのか全て話した。
誰も信じている様子ではなかったが、父は「まあ山なんて何がいるかわかんねえからなあ、気をつけろよ。」と言って俺の頭を撫で、モデルガンの没収と一ヶ月の外出禁止を宣告した。

これ以降、俺は一人で林に入ることはなくなった。

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