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森の何は何か異様な空気だった。お昼でもかなり異様なのだが、それとは違う妙に圧迫される異様感に襲われた。
真っ暗で懐中電灯があっても何も見えないこともあるのかもしれない。でもとにかくヤバイ感じ、人間の勘みたいなものが働いてた。
俺は「早く帰ろう」と説得していたがAとBが「まだまだ」「お前怖くないんだろ?」とか言って来て何も返せなかった。
Bもそのころにはせっかくだから楽しもうとワクワクしてる感じだった。
子供特有のいらない根性と好奇心に見舞われていた。
二人を置いて帰るわけにもいかないし、俺は仕方がなくついていくことにした。
123 : 本当にあった怖い名無し : 2012/06/15(金) 14:02:52.15 ID:qjte5Q9S0
森の約半分地点まで進んだ。
ここまで対した異常もなく、安全とは言えないが無事に半分まで来た。
ここまで来て何も起きないことにさすがに飽きてきたAとBが「帰ろうぜ」と言い出した。俺は救われた気がした。
ーーあれ。Dは?俺は一瞬パニックになった。さっきまで隣にいたDがいないのだ。
「おい!Dどこに行ったか知らないか!?」そう聞いたが「知らない」「わからない」と二人とも頼りがいの無い答えだった。
俺もAもBも焦っていた。
Cは怖さとDがいなくなったことの後々の不安からか、何もしゃべらないでただ俺たちについてくるだけだった。
俺らはとにかく必死にDを探した。探しまくった。
そして30分くらいたったころだと思う。この時でもう12時はとっくに越していただろう。
森の茂みの奥の方に。Dが一人立ちずさんで居た。
「お前何やってんだよ!」「ふざけんなよ!心配させやがって!」そう半べそをかきながらAとBはDに駆け寄っていく。
この時俺はホッとしたのと疲れで膝をついてしまったんだ。
「グチュ」
薄気味の悪い音がなった。A達を見てみるとAもBも震えていた。
体が硬直して動けない様子だった。何があったのかを聞く前になぜかAの足元を見てしまった
124 : 本当にあった怖い名無し : 2012/06/15(金) 14:03:30.27 ID:qjte5Q9S0
ーーー何かいる。なんだあれは。
深い闇の中にひっそりと浮かぶ赤いもの。
答えはいたって簡単。
「生首」
血だらけの生首だった。何がなんだかわからなくなってしまった。
何が起きている?何だあれは?なんなんだ?なんで浮いているんだ?あれは血なのか?
生首は不気味に微笑みながら血だらけで浮いていた。
俺はCの手をつかんで逃げ去ろうとした。
次の瞬間
「ふひゃひゃ、、、、うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
鬼のような形相になりこんな声を上げながら俺らの方にすごいスピードで向かってきた。
とにかく逃げようと走り出そうとしたら
「ガクッ」Cの手をつかんでいる方の手からすごい衝撃を感じた。