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こないだ法事で実家に帰ったんですよ。
私の実家は東京から電車で二時間弱の片田舎。
駅から歩いたら一時間以上はかかるのに
バスも一時間に一本くらいしか通らないような場所です。
個人的にあんま暮らしやすい場所じゃないので私は大人になったら家を出たんですが、
まあそれまでは生まれてからずっと暮らしていたのでいわゆるふるさとって感じですか?
「ぼくの夏休み」みたいな感じの場所を思い浮かべてもらえるといいかと。
とにかく山の多い場所です。
で、いろいろはしょりますけども私も別に常に意識していたわけじゃないんですが、
ごくごく近所のとある山(地元では神様の集まる山とされています)の裏側のふもとに一軒の廃屋があるんですよね。
山と山に挟まれて田んぼの広がっているような場所で、まわりにもほとんど民家はないし
車も入れるか怪しい、大通りからは目視できないような場所です。
そこの山の斜面に、なんでか、やたらひろーい敷地の廃屋が一軒だけ、ぽつんとある。
門から入り口まで山を登ってくみたいに、すんごい長いの。
その門から家まではもう草木が生い茂っちゃってとても人は通れないのですが、
門から入らなくても、家には斜面から直接登っていくことができるんです。
文才ないからわかりづらいかも?ごめんなさい。
269 本当にあった怖い名無し sage New! 2010/11/28(日) 14:41:11 ID:ym2GK1ah0
で、その廃屋は私が子供の頃は地元の子供にはそれなりに有名だったような気がするんですが
今はそのあたりの子供の数もすっかり減っちゃったし、山を登ったり探検する子も減ったみたいで、
今実家に住んでる親戚の子供たちは全然そんなの知らないって言うんですよ。
ちなみに私は今アラサーで、つまりもう20年以上は前からそこは廃屋なんだけど今も手が入らず、
親に聞いてもそこがなんなのか、持ち主が誰なのか誰も知らない。
というかそもそも当時の大人はそこに廃屋があったことすら知らなかったみたいなんですよね。
ごく近所の人なら知ってるかもなんですが、なにしろ周りに家もほとんどないもので。
まあ噂になるようなわかりやすい因縁がないってことかもしれないんですけど。
ちなみにその家は結構オシャレな作りで二階にバルコニーとかあって、
居間の壁には間接照明かなんか付いてたりするんですよね。
だからそんなに古くないのかもしれない、バブル前くらいに建ったのかなあ?
なんでそんなことを知っているのかと言うと、もちろん子供の頃に中まで入って探検したからなんですけどね。
一階の玄関は打ち付けてあって入れないんだけど、バルコニーの窓から中に入れたの。
で、今回実家に帰った際、親戚の子供たちも立派な悪がきに成長したってことで、
ちょっとおねーさんの武勇伝を聞かせるつもりで廃屋の話をしてあげたんです、ふっと思い出して。
そしたらもう興味深々で、当然行こう!ってことになって。
「うわーそれはめんどくせえな」と思ったんですけど、言い出したからにはと連れて行きました。
もちろん、「危ないから中には入っちゃダメだよ」と強く言い聞かせましたけど。