この怖い話は約 3 分で読めます。
相談男は、その次の日に死体で見つかった。
何かの薬の飲みすぎで眠ったまま死んだらしいと聞いて、
俺は内心で「わりと安らかで良かったな」とか思ってしまった。
その後すぐに俺も会社を辞めて、何とか次の勤め先を見つけた。
元いた会社は、見事に借金漬けになって潰れた。
最後のほうには、辞めたりノイローゼで入院したりがゾロゾロ出て、
凄い有様だったらしい。事故死(自殺かもしれない)や自殺者も複数出てたそうだ。
俺の完全な想像だが、少しでも霊感のある奴はお守り事件から後、全力で再就職先を
探してたんじゃないかって気がする。
全く見えない奴ばっかりが被害を受けたのかと思うと、何だか理不尽な気もしてる。
719 本当にあった怖い名無し sage 2009/03/12(木) 23:10:32 ID:Rxwynwh80
友人は、その後でクリスチャンになって教会に行くようになった。
「思い出すと、聖書読んだり、結婚式をカソリック式でやれないかって
言ってたり、彼女、何か拘りがあったみたいだから。洗礼を受けるとこまでは
気が進まないって迷ってたけど、ちゃんと式が挙げれてたらこうしてたと思う。
だから。……そのアフリカの人の分も、静かに眠れるように祈っとくよ」
俺には、キリスト教も何も宗教のことは解らない。
そのアフリカ人の女性が祟ったんだとして、正直、何がそんなに気に障ったのかも解らん。
ただ、宗教に関係すること、というかどんな宗教でも怖いのは、
「そこまで神様に執着する本物の信者の執念」なんじゃないかと、何となく思った。
以上だ。
511 208-714 sage New! 2009/03/30(月) 22:21:07 ID:DYwK49KS0
前のスレッドで昔いた会社が潰れた時の話を書いた(十字架の入ったお守りの話だ)んだが、
その後日談と言うかオマケが幾つかあるので、書かせてくれ。
続編だから、前の話読んでないとつまらんと思うが。
あの話の後しばらくして友人に会ったら、
服の下にロザリオつけてて見せてくれた。
……泥棒グループが友人の守り袋から出して俺に見せたのと、
そっくりな大きさでそっくりな色艶のやつを。
「それ、買ったのか?」と聞くと、
「同じ教会に行ってる信者の人が譲ってくれた」と言う。
「……黒人の女じゃねえよな?」
と聞くと呆れ顔で
「そんなわけないだろ」
……そうだよな。
十字架に張り付いてる人型が同じ形に見えるのも、くすみ具合まで見覚えあるのも気のせいだよな。
泥棒グループの奴が俺の目の前に突きつけて見せた時に見たのと同じとこに
傷だかサビだかあるように見えるのも気のせいなんだろう、と思うことにした。
偶然に回りまわって友人の手に、なんて可能性もあってもいいかもしれないが、
思い返すと、前の話で書いた泥棒グループの相談男が本気で怯えてたのに
現物返却しなくて探しもしなかったのは、どうも失くしたとかじゃなくて
泥棒グループで壊したんじゃないのかって雰囲気だったんで、正直びびった。