占い・おまじない、呪い
呪い

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2日後、B君が亡くなりました。

呪いによる不可解な死・・・ではなく、交通事故でした。
しかし当然こっくりさんのことが頭に浮かびます。
A君、C君も同じように感じていたと思いますが、お互いにそのことには一切触れず、こっくりさんを行ったこと自体、暗黙の内になかった事として忘れることにしました。

359 呪い 2007/07/03(火) 16:52:04 ID:xztbjdEm0
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それから約8年後のことです。

A君は小学校卒業と共に引越し、C君は私とは違う中学へ行ったため、3人は小学校以降会うことはありませんでしたが、ある日突然A君から電話がありました。
A君「Cと3人で会わないか?」
昔のこともありましたが、どうしても会いたい、というので、1人暮らしをしているというA君の家で3人で会うことになりました。

約束の時間に待ち合わせの場所に行くとC君が既に来ていました。
約8年ぶりでしたが、C君は余り変わっていませんでした。
そして遅れること5分、A君がやってきました。
彼は変わっていました。
昔は活発で運動神経もよく、リーダー的存在だったA君。
しかしその面影はなく、すっかり痩せ細り生気のない顔をしていました。
再会の挨拶もそこそこに、A君はすぐに家に行こうと言うので、3人でA君の家に向かいました。
A君の住んでいるアパートはお世辞にも綺麗とは言えないようなアパートでした。
何となく嫌な感じのする建物でしたが、A君の部屋に入るとその感じは更に増しました。
部屋の壁のあちこちに何やら難しい文字のお札や、写経を写した紙が貼ってあり、変な形の水晶や数珠、お香の道具のようなものが置いてあります。
一体何事かとA君に聞いても何も答えず、取りあえずそこのテーブルの前に座ってくれと言われました。
テーブルの上には一枚の紙が置かれていました。
紙には文字や数字や鳥居の絵・・・それは忘れもしない、こっくりさんの紙でした。そしてA君がこう言いました。
A君「これはあの時使った紙だ。これからもう一度、こっくりさんをやるぞ。」

360 呪い 2007/07/03(火) 16:54:40 ID:xztbjdEm0
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私達にはA君の意図がまったく理解できませんでした。
2人で理由を問い詰めると、A君はやっと説明をしてくれました。
8年間彼を苦しめ続けている話を。

A君「小学校の頃、こっくりさんやったよな?あの時、最後に俺、変な質問したろ?最初に死ぬのは誰だ、って。そうしたら、「は」って、Bの名前の最初の文字指したろ。あれな、本当は名前じゃないんだ。
俺が口で言った質問はフェイクみたいなもので、心の中で違う質問をしてたんだ。
「こっくりさん、Bを呪い殺せますか?」って。
その返事だったんだよ。あれは。“はい”っていう返事だったんだ。」

正式(?)なこっくりさんの紙には「はい」/「いいえ」のような言葉も書いておくらしいですが、私達のその紙には書いていませんでした。
それというのも、A君が元からその質問をする予定だったので、答えが「はい」/「いいえ」では誤魔化すことができないから、書かないでおいたそうです。

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