この怖い話は約 3 分で読めます。
それにしても、家財道具など一切無いのに、
箱や葛篭、日本人形があり、そして鏡が置いてある。
ただでさえ薄気味悪い場所なのに、
その状況は輪をかけて不気味だった。
30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:58:36.65 ID:8Bp+h5fP0
B「何もねーなー、もう一軒の方行ってみるか!」
A「そーだなー。」
裏口に向かって廊下を歩いていく時、何気なしに玄関を振り返ってみた。
さっき鏡越しに人形が見えた場所だったが、おかしい。
そうだ、おかしい、見えるわけが無い。
この位置から人形は壁の死角になってて、俺たちは斜め前から鏡を見てる。
鏡は人形に向かって正面に向いてるわけだから、鏡に人形は映らない。
今も、人形ではなく何も無い靴棚が見えてるだけだ。
俺は鏡から目が離せなくなっていた。
その時、前を歩いていたCが声を上げた。
C「開いてる!」
和室にあった小箱の蓋が開いて、蓋は箱に立てかけられていた。
31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:59:20.58 ID:8Bp+h5fP0
A「え?何で?」
B「ちょ、誰だよ開けたのw」
AB兄弟はヘラヘラしていたが、額には脂汗がにじんでいた。
A「おいB、隣の葛篭見て来い」
C「何で、Bが悪戯したの?何で開いてるの!」
B「あ、開いてる!こっちも!開いてるよ!」
A「なんだよそれ!何で開いてんだよ!?」
今でも何でこんなことしたのか分からないが、
AB兄弟が叫んだのを聞いて急いで玄関に向かった。
ガラスの箱に人形は無かった。
人形は…玄関に立っていた。
俺は叫び声を上げた、つもりだったが、
声がかすれてゼーゼー音がするだけだった。
口の中がカラカラで、ぎこちなくみんながいる方に歩いて行くと、
AとBがもみあってる声が聞こえた。
32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 16:59:57.32 ID:8Bp+h5fP0
A「B!やめとけ!やばいって!」
B「畜生!こんなのたいしたことねえよ!離せよ兄貴!」
A「おいやめとけ!早くココ出るぞ!おい手伝え!」
AはBを羽交い絞めにして俺に手を貸せと声を上げた。
その時、AB兄弟の後ろに立てかけてあった鏡が突然倒れた。
AB兄弟にぶつかりはしなかったが、他の部屋の鏡も倒れたようで、
あちこちからガシャンと大きな音がした。
鏡の裏には…黒々とした墨汁で書かれた小さな文字がびっしりと書かれていた。
鏡が倒れたことに驚いたAがBの拘束を緩めてしまったのだろう。
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/09(土) 17:01:02.01 ID:8Bp+h5fP0
Bは「ウオォォォォォ」
と叫び声を上げ激しく暴れ、Aを吹っ飛ばして葛篭にしがみ付いた。
何で自己責任系ってこんな糞長いのが多いの?
怖ぇえええええええええええええええ