ストーカー・きちがいの話
壁の瓢箪

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970 本当にあった怖い名無し 2011/10/10(月) 18:37:16.06 ID:YXJjhI2j0
別の日には、やはり学校から帰ってきて一階の和室で親が帰って来るまでテレビでも見てようとお菓子を食べながら適当に転がってテレビを見ていたらしい。
正面にあるテレビ横の壁には大きな窓(全身サイズ)があって、陽が落ちて辺りが薄暗くなって来た頃に窓が気になり窓に目を向けて夕空を何となく眺めていたら、
窓の上部にチラっと何かが動いて見えた。
「なんだ??」とそのまま目を凝らして見ていたら、ソレは人間の足先だったそうだ。
その足先は段々と脛、膝、太腿、腰、腹部…とゆっくり下がって来て胸の辺りまで差し掛かったところで余りの怖さにAは猛ダッシュして部屋に逃げ戻った。
突然の事に理解が出来ず心臓がバクバクいってパニック状態に陥っていた。
しかししばらく経って、食べかけのお菓子をそのまま置いて来てしまったのと、テレビを消し忘れた事、
それにアレが何だったのかが気になってもう一度和室に戻ろうと勇気を出して階段をゆっくり下りて行くと、
廊下の先にある和室の入り口に目が止まった。

973 YXJjhl2jo sage New! 2011/10/10(月) 19:12:34.50 ID:YXJjhI2j0

すんません、規制に引っかかって止まってました。続きます。

老婆が手招きしながらそこに立っていた。
Aは完全にまたパニックになり近くのトイレに逃げ込んで鍵を掛けた。
するとすごい勢いでドアノブがガチャガチャガチャ!!!と外から開けられそうになり必死にドアノブを押さえて抵抗したという。
しばらくガチャガチャとドアノブが上下に激しく動き突然動きが止まった。
Aは家族が帰って来るまでそのままドアノブを押さえた状態でトイレの中から出られずにいた。
和室の窓から見えたものはAによると年老いた男性に見間違いないという。
それからは必要以外に和室に入る事はなくなったそうだ。
その後専門の人を呼んで家もお祓いをしてもらったと言っていた。

しかしある日。雷が鳴り響く雨の夜での出来事。
ちなみに自分らの住む地域は雨の季節に入ると雷の多さが名物(?)になるほど雷がよくゴロゴロ鳴り響く。
子供の頃なんかは雷観察が楽しくて電気を消して窓から稲妻が光る様をよく見ていたものだ。

974 YXJjhl2jo sage New! 2011/10/10(月) 19:14:42.74 ID:YXJjhI2j0
この日Aの父は仕事からまだ帰宅しておらず、Aの姉も彼氏と出掛けていてAは母と二人きりで家にいた。
外はバケツの水をひっくり返した様な雨が降り、雷が鳴り響いている。
時折バリバリッ!と走る稲妻にビビリながら「雷って怖いよなー」なんて考えていた矢先。案の定雷が近くに落ちて周り近所一帯が停電。家の中は真っ暗で、向いの家もやはり真っ暗。
以前見た怖い体験を思い出し、慌てて台所へ向かい懐中電灯を探す。
なんとか手に取ってそのまま一階のリビングにあるソファに体育座りをして明かりを点けると母親が二階から「あんた大丈夫―?今ブレーカーすぐ戻しに行くけど明かりになるもの探してるからちょっと待っててねー」と声がして、その声に安心してホッとしていた。

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