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弟死んだん5年も前の事やからオマエは忘れてるかも知れんけどな、昔はよう遊んだな悪さしてw
あの日な俺、弟死ぬん何となく知っててん。これは後やから言える事かも知れんねんけどな、何かな、俺昔から知ってる人とかの夢を何日か立て続けに見る事があるねん、何か最初は白黒やねんけど、途中からセピア色というか真っ赤に変わって行くねん。
その後その人にあんまり良くない事が起きるような気がするねん。怪我とか、あと、死んだりとか..。
で、弟の時も1週間くらい前からそういう夢見てて(弟の夢)、偶然かも知らんけど弟の時も真っ赤になってん。その後あいつ死んでもうた。
僕「死ぬんがわかる?んなわけないやん!オマエもうちょっとマトモな嘘付けって!言っとくけど俺のは嘘ちゃうで!」
マ「いや、死期がわかる人っておるらしいで。俺の連れもそんな事言ってた奴おった。そいつのオカンもそういう人やった。」
A「まあ、おれがそうかどうかは知らんけど、結果そうなってしまったんや。」
僕「まあええわ、で?その死ぬんがわかる夢って」
A「そう、昨日見た夢や、いきなり3分の2くらい真っ赤やった、正直こんなん初めてやしどうして良いかもわからんし、とりあえずオマエに会いに来たっちゅうわけや。詳しく言えば何か草原みたいなとこにオマエと弟がいて、その草みたいなゆらゆらした地面が真っ赤やった。ちょうどこれくらいかなぁ。」と膝下位をさした。
404 381 sage 2005/07/15(金) 13:57:19 ID:AfyrYbyu0
A「だいたい赤い夢見る時は、白黒からジワーってゆっくり変わって行くんやけど、いきなり赤いのは見た事無いからびっくりしてん。」
僕「俺どないかなるかも知れんってこと?この手かな?」
A「それはわからん、そうかも知れんし、違うもんかも知れん」
僕「死ぬかも知れんという事?」
A「わからんねん、そればっかりは」
僕「でもな、いきなりそんなん言われても、信じられるわけないやん!」
そんなやり取りをしてるとAが泣きそうな顔で言った。
A「その夢にな、俺もおってん。」
僕「俺と弟ちゃうんか?そんなん最初に言わんかったやん」
A「言うたら死ぬんちゃうかと思って、言えんかった」
僕「そうか、俺は死んでもええと、オマエ最悪やな」
A「死ぬとは決まった訳じゃないって、ただの夢やし」
僕「そうやな、ただの夢でギャアギャア言うなよwシャレにならんでほんま」
実は僕はかなり怖かった、ただAの出来の悪い夢を笑うしかなかった。
でもそれは笑えない事だと思い始めた。
今朝見たジーパン!
頭の中がむちゃくちゃになって来た、昨日僕はAと会ったのか?
会ってないとすれば一体誰に会ったのか?というかどこに行ってたのか?AではないAと?
携帯の番号も知らない、バーにも来てない、Aの見た赤い夢、膝下が赤く染まる夢、今朝見た膝から下がどす黒く濡れていたジーパン。
一気に押し寄せて来て頭が痛くなり、耳鳴りもする。あまり酔っては無かったと思う。
今はもう何も考えられない、無理だ、もう帰ると言うと。Aが送って行くと言い出した。
それを僕は断った、何となく嫌な気分になったから。
414 381 sage 2005/07/15(金) 14:07:25 ID:AfyrYbyu0
Aと僕はバーを出たAはまだ何か言いたそうにしていたが、構わずに自転車に乗った
Aは最後に「気をつけて帰れよ」と言った。