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洒落怖

噂の検証

俺がまだ学生だった頃、大学の先輩がどこからか怪談話を聞いてきて、得意げに
サークル部屋で話していた。

その話というのが、60年代か70年代頃、当時うちの大学もいわゆる安保闘争とかいうやつで
学生運動が盛んだったのだが、その中の結構な数の一団が、よくあるなんちゃってテロ
みたいな活動ではなく、何かオカルト的な儀式による革命?みたいなのに大真面目
にはまっていたらしく、大学の裏山の既に使われていない建物内で何らかの儀式を
したらしいという話だった。

そしてここからがありがちな話なのだが、儀式の結果「何か」を呼び出してしまったようで
学生の何人かがそれを見て発狂、殺人事件にまで発展したと。そして今でもその
廃屋にはその時殺された学生や「何か」がまだ潜んでいるという、そんなベタな話だった。

俺は「オチそんだけかよ!」と心の中で突っ込みいれながら、たしかに大学の裏に小さな山が
ある、そこの大部分は森と言うか藪だが、そもそもあそこに建物なんてあったっけ?
あれば気づくよなぁなどと考えていると、先輩が突然「今日の夜その建物探しに行こうぜ!」と
わけの解らない事を言い出した。
その時部屋にいたのは俺と先輩、そして俺と同じ1年のTとMだったのだが、ノリノリなのは明らか
に先輩だけで俺とTとMは顔を見合わせて「マジか…」と明らかにめんどくさそうに顔を見合わせた。
さっきまでいた他の先輩達はいつの間にかいなくなっている、多分「色々察して逃げた」のだろう…

実はこの先輩、普段から面倒見が良く凄くいい人で周囲の評判も良く友達も多いのだが、なんと
いうかやたらこの手の話に騙されやすいうえに無駄に行動力があって、「良い人」ゆえに俺達は
断れず何度か先輩のこの手の「探検」に付き合わされたことがあったのだ。

その夜、俺達は結局先輩の探検に付き合いその建物を探す事になった。
季節は夏、山の中に入れば当然ヤブ蚊とかがいっぱいいるし、夏なのでやたら暑い、要するに
山の中を歩き回れば蚊に刺されまくるし無駄に汗だくになるという事だ。
俺はぶっちゃけ、建物は見付からず朝まで山の中を歩き回る事になるんだろうなと覚悟を決めていた。

778 2/5 sage 2011/05/09(月) 19:10:40.99 ID:y/gqzRFa0
やたらハイテンションな先輩、そしてこの後の展開を考えて色々と重苦しい雰囲気の俺とTとMは、
大学の裏道から雑草が生い茂り明らかに何年も人が入っていない山道を進んでいった。
山道に入り40分ほど歩いた時だろうか、なんと意外とあっさりとコンクリートでできた小さな資材置き場
のような建物を見つけた。
俺とTとMは意外と早く見付かった事にホッとし、どうも先輩もこんなにあっさりみつかると思って
いなかったらしく更にテンションが高くなっている。
ぶっちゃけて言うと、建物があったが実際問題ここが目的の場所かどうかなんて解らない。解らない
のだが、「次を探そう」などと言われたらたまらない俺はそのことは黙っていた。

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一人多い

先月女四人でI県に旅行に行ったときの話です
四人一緒に大きめの和室に通されたのですが
部屋を見てみると浴衣と湯飲みが五つずつ用意されていました
まあそのときは旅館の人が数を間違えたんだなくらいにしか思ってなくて
友だちと「遭難して部屋の四隅を回る怪談あったよね。一人増えてたり…」とふざけてました

観光した疲れもあって、十時くらいにはもう全員寝たんですが
寝たのがいつもより早いせいか夜中に目が覚めて私一人でそっとトイレに行きました
帰ってきて布団に入ろうとしたら、もう中に誰か入ってるんですよね
最初「ふざけて誰か布団に入ってきたな」と思って両隣を見たら、どっちにも寝てるんですよ
で「あれっ?」と思って部屋の一番隅の布団に目をこらしたらそこにも寝てる
みんな私に背を向けて寝てて後ろ姿の髪の毛しか見えません
ぞーっとなって布団めくりかけたまま動けなくなりました
自分の布団に寝てるのが今にも寝返りうちそうで
かといって動いたらこっちを向きそうで怖くてそのままずっとじっとしてました
そしたら突然「うーっ」って声が後ろから聞こえてびくっとなって振り返ったら
友だちが寝言言いながら寝返りうってるところでした
それで慌てて自分の布団の方に向き直ったら何もいなくなってて
すぐに立って電気つけたらやっぱり四人しかいませんでした
でもその日はもう眠れませんでした

冒頭の怪談話でも本気で嫌がるような恐がりの子が多かったので、翌日は何も言わずに発ちました
一人より大人数で泊まる方が安心だと思ってましたが、そうでもないですね

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横浜

学生時代に横浜の古いラブホで、彼女と一泊した時の話
その日買ったばからのビデオカメラを彼女に無断で、隠し撮りをした
そして行為が終わり、彼女が寝たであろうと思い、隠し撮りが上手くいったか気になり、カメラを持ってトイレで確認した
残念ながらあまり上手く撮れていなかった。どうもカメラがズームインしていて、一部分しか撮れていなかったし、そのせいかピントが断続的にボケたりしていた。電気も消してたしね。
そして、彼女を起こさない様に隣で寝静まった。
何時くらいだろうか、凄い威圧感を感じて目が覚めた。
目を覚ませ、ベッドのすぐ横の壁際に目をやると、一枚の絵画があった。今まで幽霊とか見たなかったが、そこから威圧感とやらを大きく感じた。
そして、同時に気づいた、自分の身体が動かないということ。初めての金縛りだった。
俺はずっとひたすら、その絵画から何か出てくるのかと思い絵画から目を離さぬ様に警戒していた。

789 横浜2 2010/09/20(月) 14:53:04 ID:BW8wSNhO0
遅くなって申し訳ない。
>>694の続き

絵画は西洋の女性が黒い服を着て微笑んでいるもので、よくあるモナリザのパクリみたいなものだった。
ありふれた怪談話の様に目が動いたり血の涙を流すのかと思っていたが、特に変化がないまま時間は過ぎる。
やがて夜は明け、朝日が差し込むと、隣の彼女も目を覚まし、俺の金縛りも解けた。
しかしながら絵画から溢れる圧倒的な威圧感に恐怖を感じ、膝が震えた。
彼女は何も気付いていない様だったが、早く立ち去りたかった俺は彼女を急かして、部屋を出た。

その晩、自分のアパートに戻り、隠し撮りしたビデオをTV画面で見直してみた。
不思議なことに、ホテルのトイレで観た映像とは違い、そこには鮮明に部屋の中が映し出されていた。
残念ながら、彼女の裸はカメラに写りこまず、画面下部に俺の背中が映り、画面上半分は部屋の天井が映っていた。
当然、例の絵画も画面右側に写ってる。 絵画から感じた威圧感を思い出しながらTVに見入っていると、気味の悪い現象が起きていた。

791 横浜3 2010/09/20(月) 15:11:54 ID:BW8wSNhO0
絵画から白い煙の様なものが出ていて、その煙が雲の様にベッドの上に滞留していたのだ。
やがて、その白い煙は部屋全体を包み、画面も真っ白になっていた。
それは、タバコの煙とか、そういうものでは無かった。当然、俺たち二人はタバコは吸っていなかった。
画面一杯に広がっていた煙は画面下部に吸われる様にして消えていった。言い方を変えると、彼女に吸い込まれた様に見えた。
(彼女は映っていなかったけど、俺の下に吸われていった)

煙の消えた画面にそれはハッキリと映った。絵画の下、ベッドと絵の掛かっている壁の間に小さな女の子が立っていた。
ベッドの上でゴソゴソと動く二人をジッと見つめる少女。青白い顔で表情は無い。
白っぽい服を着て黒い髪は肩より少し長い。
30分のビデオテープはそこで終わってしまった。
気味が悪かった俺は、そのビデオテープを引き出して捨てた。

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二人の親友

俺にはオカルト好きのてっちゃんとぎゅうじというあだ名の親友が二人いる。

「なぁ、こんな話知ってるか?」
てっちゃんの家でゴロゴロしていると、親友の一人のぎゅうじがそう言った。
こいつは怪談話が好きなやつで、どこかで聞いたことあるような話や都市伝説を嬉々としていつも話してきた。
今日のお題は俺たちが住んでいる市にほど近い場所のうわさ話で、今は廃墟になった小料理屋で昔惨殺事件があり、
そこで殺された人の怨霊が、その近くの廃トンネルに出るというものだった。
あぁ、よくある話だなぁ、と思っていると、「いいねぇ、じゃあ後でそこ言ってみようぜ」ともう一人の親友のてっちゃんが言った。
こいつは思い立ったが吉日野郎で、いつもいきなりどこどこに意向だとか、試してみようとか言いだす奴だった。

「じゃぁ俺準備するわ」
そう言ってぎゅうじは人の家の中をあさり始めた。
こいつは礼儀ってものを知らない。
そう俺が思っていると、てっちゃんは「楽しくなってきたな」とつぶやき、一人耳袋を読み始めた。
自分の家が勝手に漁られているのに無視かよ。
こいつは常識が足りないな。
俺はそう思いながら、特にやることもないので漫画の続きを読み始めた。

「おい、そろそろ行くぞ」
そうてっちゃんに起こされた。
いつの間にか眠ってしまったようで、時間は十二時を回っていた。
眠い目をこすりながら体を起こすと、ぱんぱんになったボストンバックを担ぎ、はしゃいでいるぎゅうじが目に入った。

駐車場に止めてるてっちゃんのぼろぼろの軽自動車には、
運転席にてっちゃん、助手席に俺が座り、ぎゅうじは荷物と一緒に後部座席に押し込んだ。

576 二人の親友 旧々吹上トンネル2 sage New! 2010/09/05(日) 16:40:10 ID:4VKz7JIe0
目的は埼玉県に隣接する東京のはじっこの市だ。
僕らの住んでる市からはそう遠くないが、それでも入り組んだ目的理のトンネルまではたっぷり一時間以上はかかった。
その間てっちゃんは他の怪談話をしゃべり続け、ぎゅうじは後部座席で遠足のようにはしゃいでいた。

「ついたぞ」
そう言って山道の安全地帯にてっちゃんは車を止めた。
街灯もほとんどない山道は、能天気なぎゅうじと一緒でもそれらしい雰囲気があった。

「この獣道みたいなところを登ればすぐだよ」
てっちゃんはそう言うと、懐中電灯の明かりをたよりに一人で歩いて行った。
バックからもたもたもうひとつ懐中電灯を取り出すぎゅうじを待って、俺もてっちゃんの後追った。

そこは獣道と呼ぶには道幅が広かったが、泥と落ちた木の枝のせいでひどく歩きづらかった。
てっちゃんに追いつくことができずにいるまま、僕とぎゅうじは噂の廃屋の前までたどり着いた。

「おい、あれ人魂じゃねぇ?」
懐中電灯を俺に奪われ、俺のシャツの裾をつかみながらあとをついてきたぎゅうじが、俺の肩越しに指をさしながらそう言った。

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父を悩ます老婆

ありふれた怪談話のようですが実話です
子供時代の記憶なので細部は合って無いかもしれませんが
長文でよければお付き合い下さい

父は憑依体質というか、毎晩のように唸される人だった
対して母はまじない師の家系だったからか、そういうのを跳ね除ける人
父が唸されても、母が胸あたりをペシッとすれば収まっていた

大雨が続いた秋だったと思う
ある夜から父が尋常じゃない唸され方をするようになった
金縛りにあい、家中に響くような大きな声で唸る

半月ぐらい経った頃、金縛りにあった父がふと横を見ると、そこには白装束の老婆が
あちらを向いて横たわっていた。いよいよ見えるようになってきた
父は日に日にやつれていく

ある夜。すさまじい唸り声が父の寝室から聞こえた
起きていた私は寝室のドアを開けようとしたが、頭の中で警報というか「開けるな!」
という声を聴いたような気がして、
あわてて風呂に居た母を呼びにいった

362 2/3 sage New! 2012/02/02(木) 15:23:30.48 ID:7Ga3oUvA0
母はすぐに出てきて、寝室のドアを開けた
その瞬間、私は見てはいけない!と反射的に顔を背けた
父は白目を剥いて悶えていたらしい
母が頬を張って叩き起こすと、真っ青ながらも正気に戻ったようだ

翌朝父は、寝室のタンスのガラス戸から、あの老婆がぬう~と出てくる夢を見たと、
震えながら語った

当時、私はキョンシーのグッズはまっており、お札に悪霊退散と書いて念を込め、
そのタンスのガラス戸と、窓の方に貼った
次の日父は久しぶりに唸らなかった
しかし次の夜、最大の恐怖がやってくる

父は寝て居ながらも、家全体の事が見えたらしい
寝室の外から、老婆が入ってこようとしていた。しかしその位置にはお札がある
タンスのガラス戸からもダメだった
そこでトイレ側の窓をぬっと通りぬけ、物凄いスピードで寝室の戸をすり抜け、父の方へ…

その夜、凄まじい父の叫びが響き渡った

いよいよ尋常じゃないと、何でも見えるという、この地方の言葉では「ほっしゃどん」という
霊能力者に見てもらうことになった

363 3/3 sage New! 2012/02/02(木) 15:25:23.36 ID:7Ga3oUvA0
その方は、確かに父に老婆が憑いているといい、なんとその老婆の名前を口にした
父はその名前に覚えがあった
昔近所に住んでいたおばさんで、小さい父を色々と可愛がってくれていたそう
ほっしゃどんが言うには、「あなたに救いを求めている。墓を見てみなさい」

翌日、親戚の方に了解を貰い墓を見に行った
墓の中で遺骨は、骨壷にも入っておらずただバラ撒かれ、長雨のせいで水に浸っていた
なぜそんな状態だったのか
老婆には子供や旦那などが居なかった。つまり一人っきりだった
なので亡くなった時、一番近い親族のTが葬儀をしたのだが、Tは骨壷すら惜しんだ

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馴れ馴れしい

一年前から知り合ったすごく暗い知り合いがいる(友人Kとする)。
Kはあまり喋らない静かな奴なんだけど、クラスに友達が少ないからかしょっちゅう俺に話しかけてきてた。
正直俺自身も一学期が始まった頃は友達が少なかったから、そいつと話すのが楽しかった。
でも二学期には俺にもだんだんたくさん友達ができ始めて、それにつれKとは話さなくなってしまった。
(言い忘れたけど今高校生ね)
でも春休みになる前、たまたまKと帰る機会があったんだ。

その時は話す話題もろくにないので、俺は怪談話をしてた。そのとき急にKが
「俺くんって怪談話好きそうやよな」
なんて言い出した。何を思ってそんなことを言い出したのか問いただしても、
「高校に入る前とかにさ、俺くんと会ってないよな?」とか妙なことばかり聞いてくる。
あんまりにも気持ち悪いから、さっきより強い口調で何を言いたいのか聞いてみた。
「気持ち悪いからはっきり聞いてくれる?癪に触るんやけどそれ」
「あ、いやごめん。 実はな、修学旅行に行ってバスに乗ってたときに俺くんに似た人を見たことあるんよ。
いや、あれは似とる似てないどころじゃなく、確実に俺くんやった。
隣の車線を走ってるバスに俺くんが乗っとって、目があったら金縛りにされたんや」
それを聞いた瞬間、全身から血の気が引くってやつを久しぶりに体験したね。
つまりKが俺と親しく話してた理由は仲良くなりたいからとかじゃなく、
修学旅行のとき見た変な奴の正体をつきとめるため、だったのだろうか。