洒落怖
白いワンピースの女の子

この怖い話は約 3 分で読めます。

私がこの町に引っ越してきたばかりの、小学校6年生の時のお話です。

小学6年生の三学期ー。
そんな、中途半端な時期に、私は今の町に転校して来ました。

元々、町自体が小さい場所ですので、生徒達は幼稚園や保育園から一緒の子達が殆どで、生徒達の輪やグループは完全に完成されたものでした。

なので、小学6年生の三学期という時期に転校してきた私は、明らかに異分子で、更に中途半端な時期に来た事もあり、明らかに異質な存在として扱われ、奇異の目で見られていたのです。

ですが、数日たち、親友とまではいかなくても、私にもやっと話せる友人が出来ました。

彼女は、町に唯一ある小さな教会の牧師様の娘さんで、同じクラスのエリカちゃんと言いました。

ふわふわと緩くカールのかかった茶色がかった長い黒髪に、大きな黒目がちな瞳、そしてバレエを習っていた為、とても恵まれたプロポーションを持っていたエリカちゃんは皆の人気者でした。

家が近い事もあり、私とエリカちゃんは、よく学校の帰りに近くの公園に寄り道をして、たわいもないお喋りをしていました。

そんな話の最中、私はエリカちゃんから私達が通う小学校に纏わる七不思議を聞いたのです。

私達が通っていた小学校は、当時はまだ木造で、トイレには裸電球が1個ぶら下がっているだけという、小学校を舞台にしたホラー映画には必ず登場しそうな校舎でした。

そんな学校でしたから、不思議な噂や怪談は7つをゆうに越えていたのですが、そんな怪談も語る生徒によって内容が微妙に異なっていたりする為、私は子供心に

(この話の続きはどんなだろう?)

と、好奇心を抱き、エリカちゃんの話を聞いていました。
49:夕紅@\(^o^)/:2015/03/06(金) 14:46:00.61 ID:EuajtbVt0.net[7/8]
そんなエリカちゃんが語る怪談の大半は、やはり、他の生徒から等から既に聞いた事があるものでしたが、その中に一つ、未だに私が聞いた事がないものがあったのです。

それは

「放課後の理科室に一人でいるとね?いつの間にか、背後に、真っ白なワンピースを着た女の子が立ってるんだって。
それでね?立ってるのに気付いて振り返ると、その女の子は逃げちゃうんだけど、もし、気になっても、その女の子を追いかけちゃいけないんだって。
もし追いかけて・・・追い付いちゃったらね?とっても怖い目にあうらしいよ?」

と、いうものでした。

幼心に、背後に無言で立つ白いワンピースの少女というものはかなり恐ろしく、話を聞きながら、かなり手に汗がじっとりと滲んでいたのを覚えています。
そして、その日以来、元からホルマリン漬けや骨格標本等があり苦手だった理科室が更に苦手になり、移動する時は必ず誰かに一緒について来て貰う様にしていました。

そんなある日。
私は、その日もエリカちゃんと一緒に帰ろうと校門の前で彼女を待っていました。

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