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キャッチボール
この怖い話は約 2 分で読めます。
高校時代のくそ怖かった体験談。
夜中、よく校庭で友達と二人でキャッチボールをしてた。(ヤンキーが金網に開けた穴から入ってた)
暗がりでキャッチボールすると遠近感がうまく掴めず球が目の前で急に迫るように見えて、当然危ないんだがそのスリルが楽しくて。
でその日もいつものようにやってたら、校庭の別の場所でボールがバウンドする音がした。
エッと思って音の方を見ると少し遠くに子供がいた。
夜中1時前くらいだし、高校の校庭だし、俺ら以外の足音なんて聞こえなかったからむちゃくちゃ驚いた。
友達もビビってこちらにかけてきた。
子供がいたのは街頭の明かりが当たらなすぎて、夜キャッチボールのときは避けていた場所。
でその子供が、球を拾い、向こうのほうに投げた。かすかだが白いもの(球)が飛ぶのも見えた。
投げた向こうは校庭の木々の影で真っ暗な場所。
球が暗闇に消えて数秒、校庭にリバウンドする音がした。相手もいないのに投げている・・・?
と思った瞬間、暗闇からこちらに球が向かってきて俺たちのそばに落ちた。
どうしていいかわからず子供のほうを見ると、子供は突っ立ってるだけで、投げ返してくれって動作もしない。
ビビる友達が「帰ろうぜ」というので子供に背を向け無視して行こうとした瞬間、暗闇の方から
タタタタタ!とこちらに走ってくる音が!!あまりに怖くて全速力で出入り穴までダッシュした。
その後は何事もなく学校を脱出してお互い家に帰ったが、以来もう二度と夜キャッチボールはしなかった。
後日、友達がダッシュの際に落としたグローブが例の木々の場所の樹上にひっかかっているのを見つけたが、
さすがに気持ち悪くて知らんぷりしたと言っていた。それを聞いた時も本当に怖かった。
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