洒落怖
都会の地下に潜む者ボリ

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そうした甲斐あってか、何とか外に出ることが出来ました。
外に出た時は全員息切れしており、ひざに手を当てたり、天を仰いだりしてました。
37 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/03/06(金) 09:55:47.77 ID:ETH2J6TN0.net[6/7]
穴を出た私たちは、体力が戻ったら再び走って逃げました。
穴から遠くに逃げたかったのでしょう。私もそうでした。
振り返って穴を覗く者は、一人もいませんでした。

河川敷にある売店、そこの自販機の所まで逃げた所で、全員休みました。
もう穴の中で響いていた音は聞こえません。

皆でジュースや缶コーヒーを買い、あれは何だったのか議論しました。
幽霊なのか?謎の生物なのか?スパイなのか?
真相はわかりませんでしたが、一致した意見はありました。

あの音に近づいてはいけなかった。逃げたのは正解だった。
あの音に囲まれていたらヤバかった。音に取り込まれていたら帰れなかったかもしれない。
とにかくヤバい何かがいた。この辺りは全員同意見でした。

あの闇の中、照明を持たずに穴に入ってくる時点で、尋常ではありません
しかも私たちを追いかけてきた。
どうやら集団でいたらしい。マンホールから入ってきた気配もない。
トンネルは一本道だったのに、すれ違うこともなく私たちの後ろにいた。
常識では考えられない「何か」だったことは、間違いありません。
そして、私たちに向かってきたのも事実です。

この一件以来、暗渠探検をしようと言い出すものは皆無でした。
あれ以来、私は暗渠に行っていません。
それどころか、地下街や地下鉄さえも怖くなりました。
地下街では、明るい場所から離れないようにしています。
地下鉄では、なるべく窓の外を見ないようにしています。
すっかり都会の地下が怖くなってしましました。

皆さんも都会の地下には気を付けてください。
得体のしれない何かに出会うかもしれません。
彼らに出会ったとき何が起こるか分かりませんが・・・近づかないほうが良いでしょう。

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