洒落怖
本性

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そんな感じで自己紹介していき、そのA子の自己紹介になった。

なんと、A子は既に自分の会社もった、女社長だった。
それを聞いて俺は素直に感心した。
あとでわかるんだが、A子の歳は20代後半。
そして、今、この席にいる大半はA子の知人らしい。
みんな「Aちゃん」と愛称で呼んでいた。

そして全員の自己紹介終わってから、談話タイム。
俺なんかは人見知りだし、緊張しっぱなし。
しばらくすると、A子が俺の前に来た。
501 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/06/23(火) 03:10:36.41 ID:RdZHUr5Z0.net[5/16]
「はじめまして。A子です。」
「こちらこそ、はじめまして。俺です」
みたいな感じで話し始めた。
「A子さん、会社持ってるってすごいですね」
「そんなことないですよー。
俺君は◆◆に勤めてるなんてすごいじゃないですかー」
地声なのか作ってるのか、A子は可愛らいい声をしていて、
なんとなくキャバ嬢とかってこんな感じにしゃべるのかなあ、と思った。
実際は行ったことはないけど、イメージで。
「俺君、今度ご飯食べに行こうよ」とか、
「SNSやってますか?」「アドレス交換しよう」とあれよあれよと話を持っていく。
ますますキャバ嬢っぽいなあ、とおもったが、A子の見た目は、黒髪&黒い服のせいか地味だし、
先にも書いたように、痩せてて不健康そうだからあんまり色気はないんだよね。
で、A子の会社ってのが、かなり特殊な世界。
アート系で、体に 絵を描くとかいう
そういう事業。
これ以上は伏せるけどw
俺はそんな世界は知らなかったし、ただただ感心した。
そして俺の従姉妹で美大に行ってる奴がいて、就職に困ってると聞いていたので
(従姉妹は絵画専門で、デザイン系の会社に行きたくてもパソコン知識無し)
その話をしたら、A子は「仕事紹介するよー」と言ってくれ、会社の名刺ももらった。
そんな感じで、A子とその場で予定を決めて、また会うことに。
502 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/06/23(火) 03:11:39.83 ID:RdZHUr5Z0.net[6/16]
しばらくすると、女の子(以後B子)が一人飲み会に遅れてやってきた。
そのB子を見てA子が「B子久しぶりー」と声をかけて
B子も「げんきだった?」返した。
聞くと、二人は高校時代か何かの同級生。
B子は色白で編集業やってるって言った。
A子の隣にB子がそのまま座ってガールズトークを始めた。
恋人のはなしで、B子は前の彼氏に振られて引きずってるとのこと。
「A子は、あの彼氏とどうしたの?」とB子。
「むこうが浮気したから別れたのー彼氏募集中ー」
そんな会話をしていた。
この飲み会でも大半が男だし、すぐ出会いありそうだよなーと俺は思っていた。
そのうちみんな酒も回ってきて、男ばっかりだからか、話がだんだん下ネタになってきたわけ。
驚いたのは、A子はノリノリでそういう話すること。
ハプニングバーに行った話とか。
そんとき俺はそれがなんなのか知らなかったが、A子が教えてくれた。
俺は地味な印象のA子の意外な一面を見て、ぎょっとしたが、
A子を知ってる人はそんな話を聞いても驚いてなかった。
そして話は進んでいき、元彼というかセフレがいる(いた?)ようなことまで仄めかしていて、
なんかだんだんA子と今度会う約束しなけりゃよかったかなーと思った。
503 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/06/23(火) 03:12:57.73 ID:RdZHUr5Z0.net[7/16]
そんな感じでその飲み会はお開き。
途中まで誘ってくれた先輩と、帰りの方角が一緒の、飲み会であったばかりのCと一緒に歩いていた。
先輩はいろんな人と知り合え、テンション上がってた。
先輩「いやー、Cさん(Cさんも経営者)とも知り合えて、ほかの人たちもすごい人ばっかりでw
   今日はすごく、ためになりました! 俺はどうだった?」
俺「みんな面白い人ですね。特にA子さんとか、ああいう話、好きなんですかねー」
c「あーA子? ここだけの話、あいつ男遊びがすごくて、結構なヤリ●ンだからな。前に結婚の話もあったのに、
  なんか彼氏ともうまくいかないしな」
俺「そうなんですか? おとなしそうなんですけどね…ー」
C「でも今は年収●万円あるから、結婚しなくても大丈夫だよな」
俺&先輩「絶句」
それを聞いてますますA子に会うのが嫌になった。
なんかイロイロ住んでるとこが違うって思ったよ。
駅に着いて、そこでCさん、先輩と別れた。

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