洒落怖
最後の肝試し

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しかし話を聞き終えた役員は想定外の反応を見せてくれた
俺「信じてもらえるんですか?」
役員「私は正直幽霊などを信じません。しかし私の知り合いが昨夜自転車で必死に走る貞子のような人を見たと教えてくれました。
確かあなたは貞子風の衣装だったので、あぁこれはきっとあなただと思いました。その様子はかなり一心不乱で怯えている様だったと伺ったので、きっととても恐ろしい思いをしたのかなと想像しました。
幽霊の居る居ないは別としても、このようにボランティアの方が精神的に不安定になる行事は継続を検討せざるをえません。話していただきありがとうございます。」

そうして翌年からは肝試しが撤廃され、体育館でのカラオケ大が開催されるようになりました

ちなみに息子に美術室の前を通ったときどうだった?と聞くと、
「なんか机とか椅子がガタガタ動く音がしただけで怖くなかったよ」と言っていました
俺は一生懸命どこで誰を脅かしていたんだ…

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