短くて怖い話
慌てる友人

この怖い話は約 2 分で読めます。

知人の話ですが

友人たちとスキーに行くことになった。
人数が多いので車2台で行ったが一人が寝坊したため遅れて出発となり、渋滞に巻き込まれた。

何時間か経ってスキー場に近づくにつれ道路も空いてきた。
その日は雪が降っていて、窓からは景色なんて全くみえなかった。

おれたちの乗る車は前を走っていたのだが、後ろの車に乗ってるやつから電話がかかってきた
「お前ら―ザザ―降り―ザザ―上!」
相手はえらく慌てていたが、電波のせいか内容をうまく聞き取れないまま電話は切れてしまった。

仕方なくコンビニに寄ると後ろの車のやつらが急いで駆け寄ってきた。
話を聞くと、おれたちの車の上に髪の長い女性がいて、窓から中を覗き込んでいたという。
みんなびっくりして車の上を見てみると、雪が積もっていたがドアの上の雪が手の形にへこんでいた。

おれたちは震え上がってその日は帰ったが、自宅のテレビで、向かっていたスキー場のある山の方で雪崩があったことを知った。

この怖い話にコメントする

慌てる友人
関連ワード