洒落怖
旧校舎

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そんなに若くない先生だが、後ろから足音の主が追いかけて来るような錯覚に駆られ、無我夢中、全速力で階段を駆け下り、なんとか中通路まで辿り着いた。
そのまま通路の半分くらいまで逃げた所で、立ち止まり振り返ったが、誰かが追ってくる気配も無かった。

安心すると同時に疲れがどっと出て、先生はその場で膝に手を突いて前ががみになって呼吸を整えた。その状態のままふっと顔を上げたんだ。

その瞬間、先生の横を、体が半分透けた小さな女の子が旧校舎の方へ走り抜けていったそうだ。

先生はさっきまでの倍のスピードで新校舎の階段を駆け上がり、新校舎の職員室に駆け込んで今、目の前で起きたことをまくし立てたらしいw
するとそれを聞いた他の先生方「え、君、知らないで旧校舎使ってたの!?」と驚いたらしい。曰く、旧校舎は昔から夜になると幽霊が出る事で有名で、
だから遅くまで残る先生方は、日が暮れる前に新校舎に移るようにしているんだとの事。

「全く、教えといてくれよ!と思ったけど、おかげで新校舎に机を用意してもらえてラッキーだったよ!HAHAHA!」と、先生が楽しそうに英語で語ってくれました

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