この怖い話は約 3 分で読めます。
582 通りすがりの名無し sage 2006/12/13(水) 18:44:10 ID:pf1GsXTF0
7/9
ドンッという音と叫び声は、どうやら隣の部屋からのようだ。
廊下からS先生の『どうしたっ!』っという声とA男の叫び声のような物が聞こえてくる。
俺たちはあわてて部屋を出て、隣の部屋に駆け込んだ。
部屋の中はすごい光景だった。
A男が目をちばらせ壁に向かって手足を振り回してた。
まるで壁から出てくる何かに必死で抵抗しているように見えた。
A男『やめろー!くるな!くるな!』
S先生『おいっA!しっかりしろ!』
A男『手が!手が!手が!壁から手がーーーーーーーっ!』
すぐに他の先生達が駆けつけ、A男を取り押さえた。
A男は押さえつけられながらも叫びながら必死で何かに抵抗していた。
見ている俺らも怖くなるぐらい暴れ叫んでいた。
S先生『おいっ!救急車を呼べっ!』
誰が救急車を呼んだのか知らないが、すぐに救急隊員がタンカを持って入ってきた。
タンカに載せられて縛られてもA男は暴れ続け失禁までしていた。
そのまま救急車で運ばれていってしまった。
583 通りすがりの名無し sage 2006/12/13(水) 18:46:03 ID:pf1GsXTF0
8/9
S先生『さーもう全員寝るんだ!あいつは悪い夢でも見たんだろう』
と、部屋から生徒を追い出し各自部屋に戻って寝るように言った。
もちろん、あんなのを見てしまったからには寝られるわけが無い。
俺たちは部屋に戻って、皆が落ち着きを取り戻した頃にS先生を呼び出した。
そして、A男が屋根裏から人形などを見つけて投げたりして遊んでしまったことを伝えた。
S先生『そんな事は関係ない。あいつは夢遊病か何かなんだろう。お前たちも気にしないで寝ろ。』
S先生『一応、旅館の人にその天井裏の人形の話はしといてやるから。』
と言い、すぐに部屋を出て行ってしまった。
しかたなく俺も布団に入った。怖くて壁や天井は見れなくて、ガタガタ震えながら布団をかぶって朝を待った。
585 通りすがりの名無し sage 2006/12/13(水) 18:51:07 ID:pf1GsXTF0
9/9
翌朝、もちろんA男の姿はない。
朝食後、部屋を出る準備をしている時に俺のクラスの生徒は全員集まるように指示された。
集まる場所はA男のいた部屋だった。担任はすでにいて部屋に入ると端から順番に正座をさせられた。
昨日の事を起こられるのかな。と俺は思っていたんだが、どうやら違ったようだ。
生徒が部屋に入った後、ぞろぞろと旅館の従業員さん達が入ってきた。そしてそれに続いて、
白装束を来た神主さんらしき人が3人入ってきた。
そして全員手を合わせて目をつぶるように言われ、言われたとおりにお経のような物を唱えた。
御祓いのような儀式は2時間ぐらい続いた。
その後、何事も無く修学旅行も終わったんだが、A男が修学旅行に復帰することはなかった。
学校が始まってもA男は戻ってこない。担任の話では、別の学校に転校したとの事。
噂では精神異常者となり精神病院に入院してしまったとか。
A男の自宅も引っ越してしまい。A男の消息はまったく分からなくなってしまった。
その後、考えてみると不思議なことがあった。
・だれが救急車を呼んだのか分からなかった。(先生が生徒に聞いたが誰も呼んでない)
・救急車が来るのが異常に早かった。
・救急隊員の顔が見えなかった。(なぜか黒くて見えなかった)
・誰も救急車に連れ添っていかなかった。
