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405 本当にあった怖い名無し New! 2008/04/01(火) 11:57:34 ID:0OVDMK2G0
ほんのりからコピペ
150 名前: 霊感餅 [sage] 投稿日: 2008/03/11(火) 18:52:22 ID:8LCX8yOj0
去年の夏。上司であるM課長と2泊3日で出張した時の話。
普通に仕事して、少し遅めの食事を済ませてホテルへ戻る。(M課長と部屋は別々。)
特にこれと言った特色もない普通の部屋。当たり前のビジネスホテル。
ヤな感じもないし、お札もどこにもない。
(テレビなんかで言ってるけど本当の話なのかな。
そんなもの貼ってある部屋に当たったことはないんだけど。)
シャワー浴びたらちょっとだけ、と思って大好きなエビスビールを買って冷蔵庫に入れておいた。
仕事も順調だし、鼻唄混じりにシャワーを浴びて、冷蔵庫から取り出したビールを
ベッドサイドに置いたらゴロンと横になってみる。
一人だし、当然素っ裸のままだ。
さてさて、テレビでも見ながらビールなぞ、と起き上がろうと思ったら、体が固まった。
何これ?
あ…もしかして金縛り?
素っ裸なのに?
406 本当にあった怖い名無し New! 2008/04/01(火) 11:58:53 ID:0OVDMK2G0
151 名前: 霊感餅 [sage] 投稿日: 2008/03/11(火) 18:52:53 ID:8LCX8yOj0
…シャワーの音がする。
止めたはずなのに?と思っていると音が止んだ。
ほどなく扉の開く音とともに誰かが出てくる気配がする。
んなわけないじゃん。
オレしかいないんだぞ。
おかしい。
絶対変だ。
つうか、この人誰よ?
角刈りくらいの短いくり色の髪に口髭、薄く生えた胸毛もくり色の、
かなり恰幅の良い男の人が、腰にバスタオルを巻いただけで立っている。
ウホッ!な人じゃねぇよな。
素っ裸なんだぞオレ。
408 本当にあった怖い名無し New! 2008/04/01(火) 12:03:08 ID:0OVDMK2G0
152 名前: 霊感餅 [sage] 投稿日: 2008/03/11(火) 18:54:29 ID:8LCX8yOj0
彼はビールに手を伸ばすと、右手を腰に当てて飲み始めた。
左利きかよ。
理解の範疇を越えているからなのか、この辺りまでは怖いという感情はなかったのだと思う。
口元を溢れて喉から胸へと流れるビールの筋を見ながら、
飲まれちまってチクショーとか考えてた。
やがて、飲み終えると誰もがやる例のブハーぁ…までやってくれちゃって、
空き缶を置いた時の乾いた音が響いた。
え。こっち向いた。
満面の笑みを浮かべながら、オレに向かって左の親指を立てた。
ただ見てしまった、という経験ばかりで、人ではない人とこんな風に対峙した経験は
今までなかったからか、猛烈に怖くなってきた。
経験がないからか、この先の展開も想像できない。