洒落怖
ねかぁねこ

この怖い話は約 3 分で読めます。

話をまとめるのが下手で本当に申し訳ないが、つまり
今の状態から逃げ切るには、どうにかして眼を潰し、
捕らえて、持ち帰らなければならない。
O君は一人でそれをするから、逃げてくれと言うのだ。

それを聞いた僕は、情けないですが、直ぐに走って逃げた。
ヤツから今すぐにでも逃げたかったのだ。
全速力で走ると、何故か直ぐに森を抜けられた。

森を抜けるとまっすぐに家に向かい、家族のみんなに
今あったことを話した。
祖母が「寺へ行け!坊さんトコ行って来い!」と
本当に大声でいってきたから、びっくりしながら
大急ぎで寺へ行った。
寺に行き、お坊さんに話すと、O君の無事を
祈るお経を読み始め(何故山に入った、等とかなり怒鳴られましたが)
僕も一緒に正座してO君を待った。

朝になってもお経を読み続け、ついに夕方くらいになったとき、
寺に祖母がスゴイ形相で入ってきて言った。

752 本当にあった怖い名無し sage 2009/01/07(水) 22:21:38 ID:OttzX8vc0
「O君見つかったで!」

すぐに祖母の言う場所にお坊さんと行くと、
確かにO君がいたが、お坊さんはO君を見るなり
「起こすな!みられとる!」と怒鳴った。
お坊さんは一人でO君を抱え、寺へ連れていき、
丁寧に寝かせた。そして僕にこういった。
「目は見るな。斜めに見ろ。これが見られた目じゃ。
山になんかはいらんかったらこんなんならんかったじゃろう。」
目を直視しないように気を付けて見てみると、
気絶しているようだが、目を開けていた。
緑色に濁っていて、瞳はないようで、とても不気味だった。
「気の毒じゃがこの子はもう目がみえん。お前はこの子に救われたんじゃ。」
といわれると、自然と涙がこぼれた。
親友であるO君を見捨て、逃げて帰った結果がコレだ。
自責と後悔の念でいっぱいになった。
お坊さんは続けた。
「この子はこれからここで暮らしてもらう。
めくら増やしちゃいけんからな。」
そういってO君に目隠しをした。

その後、僕は大学を中退し、就職した。
O君は今でも寺にお坊さんとしている。

今でも毎年会いに行くが、
O君は歓迎して迎えてくれる。
そこにはむかしのままのO君がいるんだ。目隠しをしている以外。

駄文、長文、失礼しました。

793 本当にあった怖い名無し sage 2009/01/08(木) 22:54:17 ID:Cw3EXqOr0

すいません
昨日書き込みしたものです。
今さっきメールで実家の母に聞いたところ
「ねかぁねこ」ではなく
「めかぁねこ」だそうです。
母も出身が一緒なので間違いないと思います。
母曰く、「めくらねこ」が訛ったものではないか、とのことです。

何故僕たちが出会ったかですが、
母はわからないといってました。
寺に電話すればお坊さんに聞けると思うので
今度電話して聞いてみようかと思います。

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ねかぁねこ