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「どいつじゃ?〇〇(←よく聞き取れなかったけど人名っぽかったらしい)を斬ったのは。お前らか?お前らなのか?」
古い言葉だったらしいけど、こんな言葉を呟きながら、這って三人に近付いて来た。
陣の端までやって来ると、結界みたいなものがあるのか、その上から出られずに叫び始めた。
「首をやれ!お前らの首をやれ!殺す!殺してやる!」
親父は不覚にも腰が抜けてただ震えていた。
ばあ様も目を強く閉じて見てはいられなかった。
じい様が叫ぶ様に上げていた御経をやめたと思うと、
「復讐はもう終わりだ!もう〇〇は居ない!在るべき所へ帰れ!」
親父は聞き取れなかったけど、ばあ様いわくこう叫んだらしい。
母親はじい様の方を向くと結界?を叩きながら叫んだ。
「復讐は止まらん!輪廻の続く限り我が怨みは晴れぬ!」
そう叫んだのを最後に母親はまたうつ伏せになって動かなくなった。
124 本当にあった怖い名無し 2008/06/08(日) 14:52:38 ID:i04V8bz/O
お祓いが終わったのか、じい様はその場に寝転んで、いびきをかいて寝始めた。
ばあ様が母親を、親父がじい様を背負って家に帰った。
母親が目覚めたのはその2日後、じい様は3日後だった。
目覚めると同時に、じい様は母親に「すまん。」と謝った。
憑いてたものは祓えたが、元々の器がでかすぎる。これからきっと苦労するだろう、ということを母親に話して、また眠ったそうです。
次にじい様が目を覚ましたのは、半年後の俺が産まれる日でした。
ばあ様はずっとじい様の傍に居たのですが、じい様は一瞬目を覚ますと「止まらん。復讐は止められん。」と言うと、二度と目を覚ましませんでした。
じい様が死んだ直後に、ばあ様に親父が「産まれた」と報告しました。
体験談じゃなかったですね。
これが俺の生い立ちで、これからの人生で様々な体験をするきっかけとなった出来事です。
今日模試(浪人してんでww)で間あいたし、怖くないし、長文だしですみませんでした。