洒落怖
便せん

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432 本当にあった怖い名無し sage 2009/06/24(水) 13:27:12 ID:xobFSKLj0
3年前に姉が死んだ。
姉は、当時18歳だったが、
ずっと年上の不倫相手とドライブ中に
車ごと崖から落ち2人とも亡くなった。
車の中から遺書が見つかり、無理心中と断定された。

心中の理由は、相手の男の家庭の事情で離婚ができない事、
うちの両親が二人の交際に大反対をし、無理矢理に別れさせる為に
姉を父方の実家の北海道に連れて行こうとしたこと、など。
姉のまだ幼い字で書かれた遺書が痛ましかった。
なんども お父さんお母さんごめんね、と書かれていた。

男の遺書には、私の家族に対する謝罪の言葉が几帳面な字で
書かれていた。

あれから3年
私たち家族はあわただしく日常を過ごしているが
姉の事を忘れた事はないが、それでも姉の居ない日々に
慣れようとしていた、ある日。

ポストに切手のない手紙が投函されていた。
直接ポストにいれたのだろう。住所はなく宛名な父母宛だった。
どこかで見た、几帳面な字
封を開けると、中には1枚の白い便せんに
こう書かれていた

「お嬢さんは毎日泣いています。
私にはお嬢さんを幸せにすることができませんでした。
私が至らないばかりに、申し訳ありません。
明日、お嬢さんをお返しします」

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