この怖い話は約 3 分で読めます。
続く
412 キャンプ 3 2009/05/04(月) 14:00:04 ID:nQiIKIZt0
何かCと留学生2人の間に険悪な雰囲気が漂っている。
俺とAは、こんなところまで来て喧嘩をしたくないため、まあまあと
3人を宥め、ひとまず平和に晩飯を済ませ、いまだぶちぶち文句を
言っているC、Dをテントに押し込めると、俺とAはBに別のテントの中で
事情を聞いてみた。
~以下はBの語った話~
3回目の薪拾いをしていると、留学生の片割れのDが川の上流の岩場の
先に洞窟をみつけたらしい。
3人がその洞窟の中に入っていくと(洞窟というより人口的な洞穴っぽかったらしいが)
10mほど奥にボロい小さな祠があったらしい。
Bは何かその祠から嫌な感じがしたため、早急に立ち去りたかったらしいが、
留学生2人は大興奮していて、Bの制止を一切聞かずに祠の扉を開けて
しまった。
B「おい、やめろよ、こういう場所は意味があるんだ、余計な事するなよ」
C「別にいいだろ、誰も見て無いし」
D「ビビってるのか?」
CとDは完全にBをバカにしていたらしい。
そして、扉をあけたCが何かを見つけた。
それは半透明の茶褐色で、一見すると琥珀っぽい
石のようなものだった。
続く
413 キャンプ 4 2009/05/04(月) 14:00:49 ID:nQiIKIZt0
Bはその石を見たときに何か言い知れない不安感を感じたらしく、
とにかくその石を置いて洞穴から出て行かないといけないと感じた
らしい。
そして口論となった
B「それはこの祠の物だろ?さっさと元に戻してもどろう」
D「俺達が見つけたんだから俺達のものだろ」
C「こんなところに無用心にあるんだから捨ててあるのと同じだろ、
俺達が貰っても問題ないはずだ」
B「誰のものとかそうじゃなくて、それはそこに安置してあるもの
なんだから、勝手に持ち出しちゃだめだろ!」
C、D「誰がそんな事決めたんだよ!」
B「祠があるってことは誰かがここを管理してるって事だろ!
人のものじゃないか、さっさと戻せよ!」
C、D「大事な物なら鍵くらいするだろ、無いなら捨ててあるのと同じだ!
だから俺達の物だ!!!!!」
Bが何を言ってもC、Dは言う事を聞かず、最後には顔を真っ赤にして激怒し始め、
そのまま口論をしながらもどって来て今に至るらしい。
俺とAがC、Dの非常識さに呆れていると、Bはこう言い出した
B「実はさ、あの祠の扉、何かお札みたいなのが張ってあったんだ…
Cはそのお札を破いて扉を開けていた、あれは絶対何かヤバイ
ものだって…」
続く
414 キャンプ 5 2009/05/04(月) 14:01:31 ID:nQiIKIZt0
Bが真顔でそう話すのを聞いてしまったためか、俺は何か不気味な
視線がこちらを覗いているような気がしてきて、急に寒気がしてきた。
Aも同じように感じたらしく押し黙っている。