洒落怖
ドアを叩くもの

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「ドア叩くんだろ?」
「何で知ってんの? もしかしてお前見た?」
「うん」
「へー。何号室よ」。
つまんなかったかもしれないけど俺の中では最高の怪談です。
あの夜を過ごした恐怖は一生消えねえ。ちゃんとオチもあるよ。そもそもそいつは何で死んだか。
逃げ遅れたんだけどさ。単純に。パニックになってたか壊れてたか知らないけど部屋の鍵が開けられなくて。
だから「やっぱ幽霊だったんだな。開けなくて良かった」って漏らした俺に同僚は言ったよ。

「なんで? そいつ部屋の中から外に出たくてドア叩いてたんだろ?」

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ドアを叩くもの