洒落怖
深夜の墓地で

この怖い話は約 2 分で読めます。

初めて書き込んでみよう・・・記憶が少し曖昧になっているところもあるんですが

えーと、以前俺の兄から聴いた話なんですが、
当時兄は大学生で独り暮らしをしていて、居酒屋でバイトをしていました。
居酒屋ですから帰りが遅くなり深夜になることもよくあったそうです。

それである時、
兄がバイトを終えて家に帰ろうとしていたときに、その店の店長さんが
君達の大学の近くにある外国人墓地は心霊スポットなんだよ、などと言いだしたらしいです。
それで兄は同じバイト先の友人とその墓地を一緒に見にいくことになったそうです。
墓地についたときは夜中の2、3時になっていて墓地には明かりもなく当然人気もなかったそうです。
それでも兄と友人はこういう類のことを今までしたことがなかったらしく、
怖いとも思わず、逆に2人とも妙にハイテンションで墓地の奥まで進んでいったそうです。

しばらく進んでいくとバシャバシャという水の音が聞こえてきたそうです。
墓地には水道があるじゃないですか、お供え物の花の水をかえたりするためとかに。
見ると、兄と友人の前方にはそれがあって、そこで誰かがかがみこんで何かを洗っていたそうです。
兄と友人は結構大きな声で話していたそうですが、その人は2人の方を一度も振り向くことはなかったそうです。
暗くてシルエットもよく見えなかったそうですが、近づいていくとどうやら普通のジャージを着た男の人だと分かったそうです。

それで、
兄がその人が何を洗っているのかが見える距離まで近づいて、それからひょいと手元を後ろからのぞいてみたところ、
男の人が洗っていたのは、鎌だったそうです。
それでも、そんなに近くまで兄と友人が来ていたのに男の人が振り向くことは最後までなかったそうです。

それから兄と友人はもう帰るかと小さく言い合うとその場からゆっくりと離れ、
ある程度離れたところでダッシュで逃げ帰ったそうです。

怖い話を見聞きしたことはこれまでたくさんあっても、こんなに近しい人から、しかも実体験を聞いたのは初めてで、
正直今までに聞いたどんな怖い話よりも怖かったです。。

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深夜の墓地で
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