洒落怖
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化かされる
この怖い話は約 2 分で読めます。
もう70歳になるおばあちゃんに聞いた話。
うちのおばあちゃんは真面目な性格で、上品だ。だから冗談なんて言わないし嘘なんてつくはずもない人。
そんなおばあちゃんが小学生の頃、まだ戦争があった時代だ。
外に便所があったらしくって、夜にトイレのドアをあけたら
3メートルくらいの全身真っ白い布の物体が立っていたらしい。おばあちゃんは叫びながら夢中で逃げたんだって。
その家の持ち主(自分の家ではなかったらしい)にすぐそれを話したら、驚かれることもなく「キツネだよ」と言われたらしい。
どうやらキツネが人間を脅かすために化けているというのは、その地の常識だったらしい。
この話は、俺がおばあちゃんに幽霊を見たことがあるかと聞いたら
「幽霊はないけどキツネならある」と言ったので詳しく聞いた話だ。
でも、何故キツネなんだろう?普通この話を聞けば幽霊を見た話だよな?
無理やりキツネのせいにしてる気がして不気味だった