この怖い話は約 3 分で読めます。
自分の顔を見て,住職は心配そうに言って下さった
その後
そのままではいけないと言われ
先輩と住職と自分の三人で家に戻ることにした
509 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/04(木) 00:33:32 ID:t23m9VNiO
父は両腕,両足から血をダラダラ流しながら居間と廊下を歩いていた
居間の隅には血の付いた包丁が数本捨ててあった
「あと2往復したら,右足の血管を……
あと3往復したら,二の腕の血管を……」
ブツブツと独り言を言っていた
母は風呂場にいた
満タンに水のはった浴槽に自らの頭を突っ込んで,出てを繰り返していた
自らの手で頭を押しながら…
「あはは がばっ
あはは がばっ
あはは がば
死ぬ手前!!!死ぬ手前!!!死ぬ手前ぇええええええええええ!!!」
弟は机に向かって文字を書いていた
ただ…手にはカッターを持ち,机の上には鏡があった
「○○市○○町…」
自宅の住所を体に刻んでいた
俺は恐ろしさで泣いた
511 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/04(木) 00:37:35 ID:t23m9VNiO
その後3人共なんとか住職さんと応援に呼んだ他の寺の方に助けてもらいました
今はなんともないです
ただ
今でも弟と父の体には傷が残っていて
温泉とか行くとかなり鬱になります
駄文,長文失礼しました
519 本当にあった怖い名無し sage 2010/03/04(木) 01:11:26 ID:t23m9VNiO
それでは番外編ということで少し書きます
あの後,住職さんに聞いたんですが
家族があのようになってしまった原因は先祖にあったみたいでした
時代劇とかで「末代まで呪ってやる」ってセリフありますよね?
あれのリアルバージョンだったみたいです
しかも呪い方も惨くて,ただ殺すのではなく家族が出来てから乗り移り,ゆっくりと時間を掛けて追い詰めていくやり方だと聞かされました
ただ,今回は呪う方も簡単にはいかなかったみたいで
というのも,俺の前世が高僧で,俺が生まれた時から手が出せずにおり
あの夜,しびれを切らせて
「死ね」
って家族を使って圧力(?)をかけたみたいでした
しかし,俺が逃げてしまい
「仕方ないから他の家族だけでも…」と……
ただ呪いが強すぎて住職さんでは完全にはとれず,俺以外の家族は常に御守りを持っています
まだ呪いは続いています