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「うわっ!!」
そこで変な奇声を上げながら汗だくだくで目が覚める。
あまりにリアル過ぎて最初夢って分からなかったが、クローゼットん中かき回して階段が無いのを確認しホッとする。
709 本当にあった怖い名無し 2012/01/09(月) 23:57:16.34 ID:dZy2q9b3O
なんか妙にその夢が生々しかったので、不謹慎だとは思ったがその日の夕方叔母にさりげなく話してみる。
ひと通り話し終えると、叔母は真剣な表情でそれは男の子?女の子?と聞いてきた。
「いやわからん」
やっぱり心配になるよなぁとか思っていたが叔母はどうも別の心配をしているらしい。
「あんたらが怖がると思ったから今まで言わなかったんだけど・・・もしかしたらあんたが見た夢と関係あるかもしれないから話す。ほら、昔飼ってたアンちゃんって犬覚えてる?」
「あ~覚えてるよ」
アンちゃん(仮名)は俺が生まれる前から家にいるトイプードルだ。母のガンが発覚する少し前に病気で死んでしまったが。
「アンちゃんが病気で死ぬ前にね。姉さん(俺の母)が変な事言ってたのよ。」
「変なこと?」
「うん。なんか夜中になると小さい男の子と女の子が頭の周りを走りまわりながらかごめ歌を歌うらしいのよ。」
「あぁあの、籠のなかの鳥は~ってやつ?」
710 本当にあった怖い名無し 2012/01/10(火) 00:00:46.35 ID:dZy2q9b3O
「それそれ。それでその時は私も姉さんも特に気にしてなかったんだけどアンちゃんが死んだ後お母さんがガンって発覚したじゃない?」
「それから姉さん狂ったように毎日アタシに夜中電話してきてたのよね。また歌ってる、アタシを連れていこうとしてるんだ、アンちゃんはアタシの代わりに連れて行かれたんだ。って」、
「もう長くないってお医者さんも言ってたから錯乱してたんだと思ってたんだけど・・・実はアタシも姉さんが亡くなった後、ここにきてから変なことがあったの。」
711 本当にあった怖い名無し 2012/01/10(火) 00:02:22.78 ID:5/BKrAXhO
ここから叔母に聞いた話。
叔母が一階の寝室で寝ていると、上の階から走り回る音が聞こえたらしい。もう夜中の3時だというのに子供たちがふざけてるなと思って上へいったらしい。
二階に叔母が行くと足音は三階へと逃げていく。
これは間違いなく子供らだなと思った叔母はそのまま三階へ上がったが、そこで違和感を感じたらしい。
家は結構古いのでドアが開閉する音は割とでかい。開けたり閉めたりすれば必ず分かる。にも関わらずトイレ、和室、洋室とも完全にドアは閉まっている。不思議に思いながらも叔母は全ての部屋を開け、子供らが寝ているか確認したそうだが全員爆睡だったらしい。
気のせいかと思い、叔母はそのまま台所で水を飲んだ後一階に降りようとしたらしい。その時叔母はふと後ろが気になり玄関の方を振り向いた。
そこには一瞬、幼稚園児ぐらいの背丈、赤と青の着物をきた男の子と女の子が壁の中に消えていく姿がはっきりと見えたらしい。その時に子供の笑い声が微かに聞こえたそうだ。