後味の悪い話
社会復帰

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13 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/02(水) 14:41:33.67 ID:Ejyye2wY0
ホームレスが社会復帰しようとするドキュメンタリーが苦々しくてずっと記憶に残ってる。
サラリーマンやってたけど50歳ぐらいでリストラされて特に手に職があるわけでもないので再就職もままならず
ホームレスに堕ちてしまった独身男性Aさん。
実は多少絵心があり絵を描くのが趣味。そこで絵を描いて売ることを思いつく。
拾った紙切れに拾ったボールペンで色々な建物や静物をスケッチして売ろうとする。
(悪いけどあまり上手くない・・。)

でも本人は楽しそうに描いていて、仕上がった絵をビニールシートの上に並べている。
ものめずらしさに目をとめ絵を手に取った通行人に
「おじさんね、一応時間と労力をかけて描いたからね、三千円ぐらい頂けると助かるなぁ」と言う。
(つまり一枚3000円で売ろうとしていた。売れたかは不明)
やがてボランティアの女性(Aさんと歳が近いか少し上ぐらい)に声をかけられ、社会復帰しようと決意する。
Aさんに親切な女性。確かにAさんは公園にいる周りのホームレス
(ホームレス生活に年季の入った高齢者ばかり)の人たちとは少し異質だった。
再就職するには住む場所が必要だったが、求職活動の間、女性が自分の家に居ていいと提案する。
Aさん「食っていける仕事が持てもね、絵を描き続けようと思う。いつか絵で食っていけたらいいな。」
Aさんに明るい希望が見えてきた。女性もわが事のように喜んだ。

(ここで別のホームレスの話。のらりくらりとホームレス生活を続けるお爺ちゃんの話)

場面変わってAさんの続き。
ナレーション「そういえば、社会復帰の希望が見えたAさんは、どうなったのでしょうか?」
例の女性の家。浴室を写すカメラ。女性が浴槽を指し、
女性「ここで・・・」
ナレーション「Aさんは入浴中に脳溢血で倒れ、病院に搬送されましたが、そのまま帰らぬ人となりました。」
女性「いつか絵を仕事にしたいってずっと言っていましたよ。ずっと言ってました。
まだ仕事は見つかっていませんでしたけど・・。
お酒飲んでからお風呂に入ったのがいけなかったんでしょうか」
ここでAさんの話はEND

Aさんの夢もちょっと無謀だし、せっかく希望が見えてきた矢先に逝くとか嫌な話だった。

14 : 本当にあった怖い名無し : 2012/05/02(水) 15:25:28.40 ID:NeQMP6cQ0
>>13
脳内お花畑の幸せな状態のまま逝けてよかったじゃん
生きてたら現実に直面してきっとまた挫折してたパターンだよ

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