洒落怖
黒スーツの男女

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僕がドアを開けて、車は左側に2Mくらい走るのですが、今度はバックで円を描くように
戻ってきて、再度2Mぐらい進むのです。

人間の目の形、アーモンド形というのでしょうか。
左から弧を描くように前に進んで、今度は右に弧を描くようにバックしてくるのです。
まるで、中の壺を僕に見せつけるようにぐるぐる回っているのです。

何よりも怖かったのは、壺を抑えている喪服の女は、僕の家のドアをにらみ続けていることでした。

壺にはそれぞれ布で蓋がしてありましたが、僕にはそれが何か分かっていました。

僕の田舎では、いまだに土葬の習慣があり、その壺に遺体を入れて住民でかついで
墓まで運ぶのです。

急いでドアを閉めると、一目散に布団に潜り震えていました。

気付くと朝でした。
きっとあれは夢なんだと思いこもうとして、今日に至りますが
もしかしたら、墓参りをしなかった僕へのお叱りだったのかな、と思ってます。

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