洒落怖

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墓を下って行くと神社が見え、民家が見えて来て、恐怖から逃れた安心感でその場で座り込んでしまいました。
そこで登って来た山を見ると墓の上の斜面の木陰から昨日の女性がこちらを見ています。
山で背後に戻ってなくてよかったー!
と心の底から思いました。

その後また気がつかないふりをして無事帰宅しました(山の裏側の民家は山を使わない方が近かったです)。

その日の夕方、私は何かに取り憑かれたかのようにその山へもう一度行きたくなり、その山を前にすると、何か視線を感じました。
キョロキョロその出どころを探しましたが分からずそのまま進もうとした時です。
視線が背後からだと分かりました。
その山に面した人が住んでいないと思っていたボロボロの二階建住宅。
そこを反射的に見ると二階の小窓から女性がこちらをじーっと見ています。
例の女性のです。

その時気がついたのですが、怖い顔をしているというより、穏やかな顔をしており、恐怖を感じるどころか、こんな遅くに山に入ったら怒られるかなぁ、と冷静になり自宅へ帰りました。

後にその山で遊んだ時には釘も人形も卒塔婆も無くなっていました。

その後何度もその山で遊んだのですが、あれ以来、山でも、向かいの二階建でもその女性を見ることはありませんでした。
何故あの時だけ現れてこちらを見るだけだったのか分かりません。

同窓会で友達とこの話になり、実は同じく女性に気がついていたらしいのですが誰にも話さなかったそうです。
友達曰く「山で釘打ってた奴とは別の存在でその危険な奴に会わせない為に出て来たんだよ。」

ですが私は、今まで幽霊を見たことが無いと思ってます。

以上です。スレ汚し失礼いたしました。

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