学校の怖い話
黒い影
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小学校の時、学校に夕方に忘れ物を取りに行った。
先生に教室の鍵を借りて、一人で向かった。
その教室は2階の一番端だったんだけど、忘れ物を取って鍵を掛けて、
ふと外を見ると、窓に黒い人影が半身だけへばりついていた。
「名探偵コナンの、犯人が分かってない時の犯人の描写」と説明して分かるかな?
とにかく真っ黒の人影に目だけバッチリ開いたやつ・・・
逃げるよりも先に固まってしまった。それから10秒ぐらい?
いきなり非常ベルが鳴った。ビクッとして、
後ろを一瞬振り返って、もう一度窓の方を見ると、
黒い影が全身を見せるかのように、横にスライドし始めた。
その瞬間危機感を感じて、 ベルが鳴り響く校内を、必死に走って職員室に向かった。
金属音が後ろでしたような気がしたが、気にしている余裕は無かった。
息を切らせて飛び込んだ職員室、先生が「どうしたの?」と声をかけてくれた。
そして教室の鍵をあの場所に落としてきた事に気がついた・・・
状況を説明すると、じゃ先生も一緒に行ってあげるから、と言われ、
嫌々教室へ戻った。非常ベルはもう鳴っていなかった。
もちろん黒い影などどこにも居ない。
ただ、あれがへばりついていた窓を開けて下を見たら、
真っ黒い液体が溜まっていた。
先生は首をかしげ、今日は家まで送ってあげるといってくれた。
あれから特に何も起こっていないけど、気持ち悪い体験だった。
黒い影
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