中国・朝鮮
サリョじゃ!

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あとで赤く腫れ上がるくらい力を入れて叩かれたのですが、このときは足の感覚がなく、全く痛みを感じませんでした。でもすぐにやっぱり痛くなってきて、同時に足に感覚が戻って私は地面に崩れ落ちました。横を見るとM君も地面に座り込んで、相変わらず顔色は悪いのですが「もう大丈夫だから」と息を切らせていました。M君によると、左の道に入った瞬間前の方から黒いモヤモヤしたものが雪崩のように流れてきて、私たちの体を包み込むように吹き抜けて行ったそうです。

私の足にはその黒いモヤモヤから出てきた無数の手が絡みついていたそうで、それを払い落としていたのだとか。

そのあとM君は泣いている私を背負って下宿まで送ってくれて、朝まで一緒にいてくれました。
愛だね。
その後私は怖くてその道に近寄ることはなかったのですが、半年
ほどたって恐怖が薄れてきたころ、昼間だったら大丈夫だと思って見に行ってみました。以前に何度か通ったことのある道だったのですが、注意して見てみると愕然としました。

190 3 sage 2005/06/08(水) 15:13:05 ID:T8/BXARX0
まず、なんとそのたかだか50メートルほどの道(Yの字になっていますが)に、小さな祠やお地蔵さまが計7つも密集しているんです。
そしてその道に面した家の玄関のほぼ全てに盛り塩がしてありました。

中にはお酒が置いてあったり、何枚ものお札がベタベタ貼ってある家も。そしてこの周辺ではありえないくらい、廃屋と化した空き家が目立ちました。

そういえば最初のほうで書いた「この道を迂回すると、ものすごい遠回
りをしなければならない」というのもおかしな話です。区画整備された町並みで、この一画だけ、周囲の車道は大きく迂回するかそこで行き止まりになるかしているんです。

唯一このY字路と、そこから分かれた毛細血管のような複雑な小道だけが、そこの交通手段となっています。

気味が悪いので地元の人間である学校の先輩に訊いたところ、この一画には昔、いわゆる部落があったそうです。
それだけではなく戦時中に何か忌まわしい事件があったらしく、部落自体は終戦前になくなったのだとか(その事件の内容はタブーとされているらしく、先輩も知りませんでした)。
しかし地元の人間も忌諱して、その後もずっとその土地には手をつけず、20年になってようやく外から来た人間が住み始めたのだとか。

いったい部落で何があったのか。「サリョ」というのは何なのか。気になりますが、先輩やM君の忠告もあり私はそれ以上調べることを止めました。みなさんも、もし兵庫県の某有名暴力団本部のある都市に行かれることがあれば、気をつけてください。

何故か主な車道が途切れたり迂回しているからと言って、むやみに近道しないように。

209 本当にあった怖い名無し sage 2005/06/08(水) 19:13:07ID:Fv+k0VGi0
>>188
……もしかしてその部落、朝鮮系じゃないか?
「サルリョジョ(助けて)」という韓国語があるんだが、ルの発音が日本語
に比べて弱いためか「サリョじゃ」とも聞こえるんだこれが……

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サリョじゃ!