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呪怨物件

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834 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/10/09(日) 00:47:35.48 ID:hWXgdKPp0
【呪怨物件 3】

オーナーとUさんは互いにその1部屋ずつを各々に見て回っていた。
Uさんが見ていたその部屋に観音開きになるクローゼットがあったらしい。
そのクローゼットがちょっとおかしかった。
観音扉での真ん中の切れ目にこれでもかと言うほどにお札が張りつけられて、まるで中に何かを封印しているかのようだ。
通常の人なら異常さを感じて手を触れないのが当たり前だと思うのだが、Uさんは過去に色々経験してる事もあったりで
一瞬の躊躇いもあったものの『怖い』と言うよりも中に何が入ってるのかという『好奇心』の方が勝ってしまったのだ。

その扉を開けると決意したら行動は早い。
貼ってあるお札を剥がしその扉の取ってに手をかけUさんは力いっぱい引っ張った。
すると・・・

扉が開かない。。。
『何か引っかかってるのか???』
と思って一生懸命取っ手を引っ張ってクローゼットを開けようとした。
しかし開かない。
数度同じように繰り返してもそのクローゼットは開かなかったのだ。

『駄目か・・・』

そう思って諦めて取っ手から手を放そうとすると中から”グイッ”っと扉を開こうとする力が中から感じた。
Uさんはとっさに扉が開かないように今度は取っ手に力を加えた。

835 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/10/09(日) 00:48:52.55 ID:hWXgdKPp0
【呪怨物件 4】

中から押してくる力は押すたびに強くなっていき、Uさん一人では抑えきれなくなり
最後にはストレッチのアキレス腱伸ばしの状態で力いっぱい扉が開かないように踏ん張った。

オーナーと言うともう1部屋の方から
『おーい、そろそろ行くか???』
と言う声が聞こえた。

しかしUさんには答えるなど余裕はない。
中からの力のほうが強く、少し、また少しとUさんは後ろに押され少しずつ、少しずつクローゼットの扉が開かれていった。
だんだんと開かれた間からは黒い闇が広がりつつあった。

『もう・・・駄目だ、、、力が入らない。。。』

と思い開かれたクローゼットの中をUさんは見てしまったのだ。

836 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/10/09(日) 00:52:49.39 ID:hWXgdKPp0
【呪怨物件 5】

ギロリとこちらを見上げる2つの目の玉を・・・。
『うわっ』と思って暗闇に目が慣れると人がこちらを覗くようにそこに人が居たらしい。

Uさん曰くこうやって振り返って考えてみると、多分あの部屋は古い部屋をリフォームしたものだと考えられるとのこと。
お札が貼られていたクローゼットは和室の押し入れをクローゼットにした感じ。
だから多分観音扉を開くと真ん中で仕切る間仕切りだけのクローゼットけだと思うけど、
その下の方から間仕切りに手をかけてニュッっと覗き込むような感じだったんだと思うと語っていた。

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